2016年1月16日(土)

JA県厚生連、熊谷と久喜の2病院売却 「医療機能は維持」

 JA埼玉県厚生連が経営する熊谷総合病院(熊谷市中西)を社会医療法人「北斗」(北海道)、久喜総合病院(久喜市上早見)を社団法人「巨樹の会」(佐賀県)に売却する件で、同厚生連はさいたま市内で15日会見し、同厚生連が両法人と基本契約を結んだと発表。「新法人になってもこれまでと変わらぬ医療機能を維持し、良質な医療を提供していく」と述べた。売却額は明らかにしなかった。

 両病院とも300床規模の地域中核病院。同厚生連によると、2010年3月期以降、医療費用や人件費の高騰などで、赤字経営が続いていた。経営改善や費用削減に努めてきたが、「自主的な改善は難しく、抜本的な改革が必要だと判断した。いろいろ検討(民間病院との統合などを含め)した中で譲渡に至った」と説明。慢性的な医師不足も売却の要因として挙げた。

 両病院とも休業することなく、4月から両法人が医療事業を始める予定。現在、同厚生連の職員として雇用している両病院の医師や看護師、スタッフは計約千人おり、自主的な退職を除いてそのまま両法人に採用される見通し。

 熊谷が担っている小児救急の輪番制や、久喜が県から指定されている救急搬送困難患者の受け入れなどについても、「地域のために対応してきたことは継続し、医療機能を充実させていく」としている。

 北斗は北海道帯広市を中心に病院やリハビリテーションセンターなどを運営。医師や看護師らの従業員数は1037人(1月現在)。巨樹の会は九州地方で医療事業などを展開しているカマチグループ(福岡県)に所属。佐賀県武雄市に本部を置き、従業員数は4085人(昨年10月現在)。14の病院などを運営しており、11年には所沢明生病院(所沢市山口)を編入した。

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