2016年1月3日(日)

工場でタンク破裂、2人死亡 有毒ガス吸引か…防護服なく作業/本庄

 3日午前0時55分ごろ、本庄市仁手、化学メーカー「DOWAハイテック」工場建屋で、硝酸液で洗浄中のタンクが破裂した。作業していた20代〜40代の男性4人が病院に搬送され、このうち2人が死亡した。有毒ガスを吸引したとみられる。

 本庄署によると、死亡したのはいずれも派遣社員の上里町嘉美、関根真一さん(22)と、群馬県伊勢崎市境西今井、根岸弘幸さん(42)。ほかの2人も治療を受けている。

 同署によると、タンクは銀粉の製造に使われていた。直径約1メートル、長さ約2メートルで、ドラム缶を横にしたような形状。4人は当時、タンクを洗浄するため、硝酸液を使って内部に付着した銀粉を溶かしていた。硝酸液を入れると自動的に洗浄される仕組みで、いずれも防護服やマスクは着用していなかったという。

 同署は作業中に何らかの原因でタンク内の温度が上昇して破裂、その際に硝酸液が化学反応を起して窒素酸化物を含む有毒ガスが発生したとみている。工場から「従業員が硝酸をかぶった」と119番があった。同署で詳しい原因を調べている。

 DOWAハイテックはメッキ加工などを手掛け、この日も工場は稼働していたという。埼玉新聞の取材に対し、同社経営企画室は「亡くなられた方々とご遺族に対しては大変申し訳ない。事故の詳細については現在調査中で、答えられない」とコメントした。

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