2015年10月30日(金)

埼玉文学賞、小説など3部門の正賞決まる 俳句は絞れず2作品準賞

 埼玉新聞社制定・埼玉りそな銀行特別協賛の「彩の国・埼玉りそな銀行第46回埼玉文学賞」は、小説、詩、短歌部門で正賞、俳句部門で準賞が決まった。このうち詩部門正賞は30代の東京都の女性が受賞した。今回は県内外から393点の応募があった。

 授賞式は11月5日、さいたま市中央区のラフレさいたまで上田清司知事、池田一義埼玉りそな銀行社長ら来賓を招いて行われる。

 小説部門正賞は岡田香緒里さん(52)=さいたま市=の「散歩の途中」、詩部門正賞は上野典子(みちこ)さん(39)=東京都=の「緑の坂道」、短歌部門正賞は加藤健司さん(56)=鴻巣市=の「無色の鮮血」がそれぞれ受賞。

 俳句部門は浅野都さん(72)=川口市=の「夕焼け」、時田幻椏(げんあ)さん(67)=熊谷市=の「椏苑にて」が、いずれも準賞となった。

 小説部門は155編の中から8編が最終選考に残った。「散歩の途中」は、さいたま市浦和区の調神社周辺を舞台に、育児中の母親と地域の人との交流を描いた。文章のテンポが良く、子育て中の母親の焦燥感などもよく描かれており評価が高かった。

 詩部門は150編の応募から、父親と弟と夏休みに遊園地に行った時のことを題材に母親のいない家族のやさしさ、せつなさを描き評価を得た「緑の坂道」に決まった。

 短歌部門は35編の応募があった。「無色の鮮血」は自分にも社会にもクールな視線を向け、歌に緊張感があるとして正賞に推された。

 俳句部門は53編の応募があり、夕焼けを見た時の心象を詠んだ「夕焼け」と、自宅の庭の季節の移ろいを詠んだ「椏苑にて」が残ったが、対照的な作品であり、正賞を絞るのが難しく準賞とした。

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