2015年10月8日(木)

西武春日部店、閉店へ…30年の歴史に幕 イオンモール春日部の影響

30年の歴史に幕を下すことになった西武春日部店=春日部市粕壁東

 セブン&アイ・ホールディングス傘下のそごう・西武は8日、取締役会を開き、「西武春日部店」(春日部市粕壁東)を来年2月29日に閉店することを決めた。2013年3月にオープンした「イオンモール春日部」の影響が大きく、業績の回復が見込めないと判断した。地元では商業施設の存続へ向け、さっそく動き出した。

 同店の前身で、「ロビンソン春日部店」はイトーヨーカ堂系列初の百貨店、ロビンソン・ジャパン第1号店として1985年11月、開店した。春日部駅東口から徒歩7分の場所にあり、地上7階地下1階建てで、売り場面積は2万
7千平方メートル。

 開店当初の売り上げは好調で、ピーク時の91年には345億円だった。その後はロードサイド店や大型商業施設の進出などで、地域の競合が激化。近年はピーク時の約3分の1にまで減少した。過去5年間の売上高を見ると、2010年が148億円、11年が143億円、12年が140億円。13年3月には「西武春日部店」に衣替えした。その年の売り上げは113億円にとどまり、そごう・西武のスケールメリットを発揮できなかった。さらに14年には108億円まで落ち込み、いずれも前年を下回った。

 特に13年は対前年比27億円の大幅な減益を記録した。この年は「イオンモール春日部」がオープン。客離れがはっきりと数字にも表れた形となった。9月末現在の社員数は正社員40人、パート従業員252の計292人。パート従業員は、閉店に雇用が打ち切られるという。

 この日、同店の清水一夫店長らが市役所を訪問。石川良三市長に営業終了などについて説明した。石川市長は口頭で存続を要望した。その上で「西武春日部店は全国的にもまれな地元誘致型の店舗で、市内商業をはじめ、経済活性化に大きな貢献をしてきた。引き続き、何らかの形態で店舗を継続してもらえるよう、関係者と積極的にお願いしてまいりたい」とのコメントを発表した。

 また、春日部商工会議所の尾堤英雄会頭は「春日部東口地域だけでなく、春日部全体の商業の問題。何らかの方法で商業施設として継続してもらえるよう、強く要望していきたい」と話し、市と協調して活動する方針を示した。

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