2015年9月3日(木)

「捜査側の改ざん明らか」狭山事件、弁護団が新証拠を提出

石川さん宅の勝手口を描いた略図(狭山事件弁護団報告書より)

 狭山市で1963年、女子高校生が殺害された狭山事件で、第3次再審請求をしている石川一雄さん(76)の弁護団は3日までに、石川さん宅の勝手口から見つかった女子高校生の万年筆について、石川さんが描き、発見のきっかけになったとされる勝手口の略図を赤外線撮影し、新証拠として東京高裁に提出した。略図は自白の通りに発見されたとする2審の無期懲役判決を支える重要な証拠とされるが、弁護団は「捜査側が改ざんしたのは明らか」と主張している。

 弁護団の中北龍太郎事務局長によると、略図には石川さんが鉛筆で家の見取り図を示した輪郭線や、「をかてのいりぐち」と記した勝手口に当たる部分に、捜査員がペンで引いた複数の線がある。

 弁護団は鉛筆とペンインクでは赤外線を吸収する性質に違いがあることを利用し、略図を赤外線で撮影。鉛筆線を強調して判別したところ、略図のペン線の下には輪郭線以外に鉛筆線はないことが分かった。

 このことから弁護団は「万年筆の隠し場所を特定するようなことは書かれてなく、勝手口のかもいにあると特定しているのは捜査員が書き加えたペンによる線のみ」とし、「改ざんした略図を基に、石川さんの自白によって万年筆が発見されたように装ったのは明らか」としている。

購読申し込み 携帯サイト

購読申し込み