2015年8月14日(金)

アユすめる県内河川、過去最高の84% 目標は90%

 アユが生息できる水質の県内河川の割合が、2014年度は前年度より12ポイント改善し、過去最高の84%になったことが県の調べで分かった。「県5か年計画」(12〜16年度)では、アユがすめる河川を90%にするのが目標。県は「引き続き生活排水対策を進めることで、目標を達成できると見込んでいる」としている。

 水質汚濁防止法に基づき県や国土交通省などが、県内を流れる荒川や利根川など44河川94地点の水質を調査。水質の汚れの指標である生物化学的酸素要求量(BOD)を測定した。BODは数値が大きいほど水が汚れていることを示し、一般的にはBODが1リットル当たり3ミリグラム以下の水質ならアユが生息できるとされる。14年度の調査は94地点を測定し、うち84%の79地点でBODの年度平均値が3ミリグラム以下だった。

 県水環境課などによると、県内河川における水質汚濁原因の約7割が生活排水。河川を汚さないためには、下水道整備のほか、トイレ排水に加え台所や風呂場、洗濯機などの排水も処理できる合併処理浄化槽の普及がより求められる。

 生活排水を適正に処理している人口を示す生活排水処理人口普及率は年々上昇し、県内では04年度の82・0%から13年度は89・5%になった。下水道普及率は04年度の71・6%から13年度は78・6%まで上昇している。

 さらにダイオキシン類の環境基準について21河川37地点で水質、20河川33地点で底質を調査。底質は全て環境基準を達成したが、水質は2河川3地点で超過した。

 超えたのは、綾瀬川の手代橋、槐戸橋(以上草加市)、新方川の昭和橋(越谷市)。県水環境課は「この2河川は東京湾に流れ込んでおり、潮の満ち引きの影響で濁りが生じやすい」と分析。基準を超過する地点数は減少傾向にあり、同課は「新たな汚染がないか引き続き調査を継続したい」と話している。

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