2015年6月29日(月)

東武動物公園、来春35周年 宮代の「観光財産」に

「カバ園長」とカバのツーショットは、子どもたちに大人気だった(開園当初に撮影、東武動物公園提供)

 宮代町の東武動物公園は来春、開園35周年を迎える。7月には「東武スーパープール」がリニューアルオープン。この時期は動物の出産ラッシュで、かわいい赤ちゃんたちがいっぱい誕生している。

 少子高齢化が叫ばれる中、町と園は連携し、「観光財産」として動物公園を捉え、地域を盛り上げようと動きだした。

 東武鉄道の創立80周年記念事業として、1981年3月28日、宮代町と白岡市にまたがる敷地に開園した。経営は東武レジャー企画。

 東京都恩賜上野動物園の熱血漢のカバ飼育係で、「カバおじさん」の愛称で親しまれた西山登志雄さんを園長として迎えた。

 ここでのニックネームは「カバ園長」。お菓子をいつも持ち歩き、子どもたちにプレゼント。「動物より俺の方が人気だよ」が口癖だった。24年間、園長を務めた。退園した翌年の2006年10月、77歳で亡くなった。その後、園長は置いていない。

 ここ数年の来園者数は年間100万〜120万人で推移。動物数は約120種、1200(頭、匹、羽)。アトラクションは30種類。今春誕生したビーバーやヤマアラシ、シマウマ、ラマ、リスザルの赤ちゃんたちが、愛らしいしぐさを振りまいている。

 7月12日に営業開始する東武スーパープールは、今年で25周年。リニューアルした新スライダーは一般募集から「タイガースプラッシュ」と名付けられた。夏には「花火イリュージョン」や「スターライトZOOパレード」などのイベントもめじろ押しだ。

 リピート客を増やすことも課題の一つ。

 「すみだ水族館」(東京都墨田区)に出向経験があり、飼育係の若手リーダー、山田篤さん(33)は「動物を通じ、お客さまと同じ空間を共有することが大切です。最近始めた『カードDEトーク』は、飼育係に話し掛けると、その飼育係の担当動物のカードがもらえる。きょうは楽しかったと思ってもらえれば成功です」と話す。

 宮代町は東武動物公園を町の「観光財産」と捉える。今年3月、園側の協力を得て町民の無料入園を初めて実施し、手応えを得た。双方の交流の深化が、地域活性化の鍵を握っている。

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