2015年5月19日(火)

陸上女子20キロ競歩・岡田(熊女高出)、世界選手権へ飛躍誓う

東日本実業団陸上の女子5000メートル競歩で2連覇を飾った岡田久美子=16日、熊谷スポーツ文化公園陸上競技場

 今夏に中国・北京で開催される世界陸上選手権(8月22〜30日)女子20キロ競歩への出場を決めているのが熊谷女高、立大出の岡田久美子(ビックカメラ)だ。今年2月の日本選手権、3月の全日本競歩能美大会と自己新を連発して栄冠に輝いた。

 まさに伸び盛りで「タイムよりも順位で勝負。初めてだけど挑戦する気持ちを強く持って、目標は入賞」と力を込める日本女子競歩界の新エース。約3カ月半後に迫った初舞台へ、“原点の地”であらためて飛躍を誓った。

 「女子競歩の岡田」と言えば、埼玉の陸上関係者や陸上ファンで知らない人はいないだろう。

 2008年、埼玉総体の女子3000メートル競歩。会場は熊谷スポーツ文化公園陸上競技場。当時、熊谷女高2年生だった岡田は、競技歴わずか1年ながらも初の女王に輝いた。

 その後は、高校総体2連覇、世界ジュニア大会3位、立大では日本学生選手権1万メートル競歩で4連覇を達成するなど、この熊谷の地から大きく巣立っていった。

 そして今月16日、東日本実業団選手権5000メートル競歩で、大学2年次の埼玉県選手権以来という"凱旋"(がいせん)を果たした。

 歩き終えると、「慣れ親しんだ競技場で懐かしいな。埼玉インターハイのこともよく覚えてます。家族全員や友達に来てもらったり。久々に原点に帰ってきた感じですね」。高校時代と変わらぬ笑顔で汗を拭った。とともに、初の世界陸上へ誓いを新たにした表情も垣間見えた。

 これまでの戦績も輝かしいが、今年もうワンランク殻を破れた要因は練習環境の変化にある。

 社会人になり丸1年。週3回は国立スポーツ科学センター、昨年完成した母校・立大の新トラックで週1、2回、さらには彩湖の周りで距離を踏んだりと競技に専念でき練習量が格段に増えた。「環境は最高です」。

 持久力はもちろんのこと、同時にスピード面も向上し、出場した大会で自己ベストを更新している。

 2月の日本選手権20キロで自己記録を塗り替え悲願の初優勝を飾ると、3月の全日本競歩能美大会では、初の1時間30分切りとなる1時間29分46秒の自己新で栄冠を獲得。文句なしで代表に選ばれ「今が伸び盛りなのかなと思います」と練習の効果を肌で感じている。

 本番まで約3カ月半。課題には引き続きスタミナ面と、後半にバテないための筋力アップを掲げ「北京は暑く、スローペースになると思うので私には有利。勝負は後半。ついていって、入賞を目指したい」と拳を握った。

 もう一つ。是が非でも活躍したい理由が。西武文理高出の大利、川崎といった実績豊富な選手が現役を退いた。「先輩たちが引退されて競歩の女子は低迷期と言われる。そこを何とかしたいという責任感がある」。初舞台は、この言葉を実践する絶好の場でもあるのだ。

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