2015年3月9日(月)

性同一性障害に悩んだ半生語る 大宮区で中山さん「理解進んでいる」

性同一性障害や共生社会について話す中山貴将さん=さいたま市大宮区の桜木公民館

 さいたま市大宮区の桜木公民館で、NPO法人性同一性障害支援機構理事長の中山貴将さんが、性同一性障害(GID)で悩んだ自身の半生や、互いを認め合う社会の在り方などについて話した。摂食障害の当事者グループ「たちあおい」主催の「生き方発掘ツアー」で行われた。

 中山さんは「体の性」は女性だが、「心の性」は男性というGIDの当事者。女性から男性への性別適合手術を受け、家裁から戸籍の変更を認められた。今では長年のパートナーの女性と正式に入籍している。

 小学校に入学した時、赤いランドセルを買い与えられたことに疑問を持ったという。入学式ではスカートを拒否して、スーツを着て出席した。思春期には、女性化する体の変化に嫌悪感を覚え、月経が始まった時には絶望感を感じた。

 「自分は生きていてはいけない人間」という思いにさいなまされ、「40歳までに死のう」と思っていたことを明かした。

 中山さんは「GIDであることは、隠すことでも恥ずかしいことでもないことを知ってほしい」と語る。さらに「10年前と比べて、GIDへの理解は進んでいる。生きづらさは少しずつだが減っている」と付け加えた。

 同機構は、性同一性障害の治療に健康保険の適応を求めるなど、GID当事者が抱えている問題の解決に向け、包括的な支援に力を入れている。

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