2015年1月31日(土)

県整備計画 順大が浦和美園に病院、日保医大は幸手で申請

 県が公募した県内への大学病院整備計画の受け付けが30日締め切られ、順天堂大学(東京都文京区)と日本保健医療大学(幸手市)が計画書を提出した。今後、県が計画内容を審査し県医療審議会の意見を踏まえ、3月をめどに事業採用の是非を決定する。このうち順大は、さいたま市の浦和美園地区に医学部付属病院と医師養成の大学院を設置する計画。医師不足の解消を目指す県が昨年度から市と共同で同大学病院の誘致を進めてきた経緯があり、大学側が正式にさいたま進出を決めた。計画が採用されれば2020度内の病院完成を目指す。

 大学病院の公募は、県内の病院に配分する病床数などを定めた第6次県地域保健医療計画(13〜17年度)の変更に伴い、最大1502床の増床が可能になったことを踏まえて実施した。応募条件は(1)大学付属病院の整備(2)医学系大学院を併設(3)県内の医師派遣に積極的に協力(4)第6次地域保健医療計画期間内の17年度までに着工―の4点を全て満たす整備計画とした。関係者によると、順大の計画地は埼玉高速鉄道・浦和美園駅から北東に約1キロ、さいたま市緑区と岩槻区にまたがる土地約7・3ヘクタールを予定。付属病院の病床数は約800床。併せて総定員240人程度の大学院医学研究科や看護学校を設置する。

 県内の人口10万人当たりの医師数は148・2人(12年)、看護職員数は同776・3人(同)で共に全国最少。さいたま保健医療圏は県内で基準病床数に対する既存病床数が最も不足しており、県は医療人材の確保と育成を目的に順大側と同市内への大学病院誘致交渉を進めていた。

 一方、日本保健医療大学は4年制の単科(保健医療学部看護学科)大学で10年4月に開校した。計画では購入予定の旧県立幸手高校跡地(同市平須賀)約5ヘクタールに600床規模の付属病院を整備。今後、医学部設置と併せ、大学院の設置認可を申請する予定だ。

 しかし医学部の設置について文部科学省は東日本大震災の被災地である東北地方を除き1979年以降、設置を認めていない。同大学の整備計画について、県保健医療政策課は「これから内容を精査していくが、医学部設置のハードルは高く(採用は)厳しいのではないか」としている。

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