2015年1月21日(水)

日本保健医療大が旧幸手高を購入 新学科の設置目指す

大学として活用されることになった旧県立幸手高校=幸手市平須賀2丁目

 幸手市幸手で日本保健医療大学を運営している学校法人共済学園(作田勉理事長)が、2013年3月に閉校となった同市須賀の旧県立幸手高校を購入することが20日、分かった。同学園は「1、2年後には(旧幸手高に)新しい学科を設けたい。現在のキャンパスからも近く、学生が学ぶのに十分な環境が整っている」と理由を述べている。既に県と購入(約5億円)の仮契約を結んでおり、本年度内に正式な契約を結ぶ。

 同大は10年4月、同市の誘致により、同市立旧幸手東小学校跡地を活用して開校。4年制の単科大学で、保健医療学部看護学科を設置している。定員は計400人。昨春、初めての卒業生を送り出した。同学園によると、現在のキャンパスには看護の専門知識を学び、実践に生かすための最新の医療現場に準じた教育環境を完備。旧幸手高の新しいキャンパスに新学科を設置し、大学の次なる発展につなげたいという。学科内容や学生規模は未定。

 旧幸手高は県教育委員会の県立高校の再編整備計画により、旧幸手商業高校と統合された。旧幸手商高は13年4月、県立幸手桜高校として新たに開校。旧幸手高についてはグラウンドが市民の球技などに開放されるものの、閉校当時のまま活用方法が決まっていなかった。

 再編整備計画の対象となった旧県立高が、大学に活用されるのは初めて。旧幸手高を維持、管理するために年間300〜500万円掛かっており、県管財課は「学校施設として有効に活用してもらえることになり、ありがたい」と話す。

 旧幸手高の面積は約5万平方メートル。鉄筋コンクリート5階建ての普通教室棟や特別教室棟、鉄筋コンクリート3階建ての体育館、鉄骨2階建ての食堂兼合宿棟がある。同学園は「各種実習に活用するために一部改修が必要かもしれないが、ほぼそのまま使うことになるのではないか。グラウンドや体育館は体育の授業や学生のサークル活動に活用したい」との考えを示している。

 再編整備計画で統廃合対象となった旧県立高のうち、旧騎西(加須市)、旧毛呂山(毛呂山町)、旧福岡(ふじみ野市)、旧玉川工(ときがわ町)の活用が決まっていない。県教育局財務課は「まずは県と市町村の公的利用を優先して考えたい。公的利用が困難な場合は、地元の意向を十分踏まえながら民間も含めて慎重に活用を検討したい」としている。 

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