「Tokyo とことこ散歩」個性豊かな八百屋や雑貨店 多彩な店ひしめく高円寺
多彩な店がひしめく東京都杉並区の高円寺。JR高円寺駅周辺は新旧の飲食店や古着店が軒を連ね、買い物客の装いにも遊び心が光る。街を歩き、個性豊かな店主たちに出会った。
駅南のパル商店街を進むと、スーパーの隣に小さな八百屋「神藤商店」があった。地元の野菜や手製のぬか漬けが並び、店主が道ゆく人に「こんにちは」「野菜食べようね」と声をかけている。元気な声につられ、つやつやのトマトを買った。
創業は1923年。2代目の神藤友衛さんは93歳だ。「これがないと計算できない」とはじくそろばんは、先代から受け継いだもので10銭の位がある。趣味は今も登山と写真。「最近はデジタルでパッと撮るからいいのが撮れなくてね」。会計中の雑談も楽しかった。
北東へ向かい、氷川神社内にある日本唯一の気象神社へ。境内には新海誠監督の映画「天気の子」にも登場したげた形の絵馬がずらり。「結婚式晴れますように」「台風が来ませんように」と人々の願いが書かれている。訪れた女性は、推しのライブの日が晴れるよう願ったと教えてくれた。
「照々みくじ」を引くと、てるてる坊主と共に「大吉」ならぬ「晴」が出た。晴れやかな気分で歩いていくと、ポップな文具やキーホルダーが並ぶ「雑貨屋PKP」が目に飛び込んできた。
「とにかくかわいいものが好き」という店主の菅野奈都代さんは、韓国のインディーズ音楽や出版の文化に引かれて現地を訪れ、出会った作家のアトリエを回るように。主婦から一念発起し、韓国雑貨店を開いた。「作家によって魅力が異なるのがいい」と語り、アイドルのアートワークも手がける作家の、この店でしか買えないフォトホルダーを薦めてくれた。
最後は高架をくぐり、芸術の拠点「座・高円寺」内の「まぁるいカフェ」へ。神藤さんの笑顔を思い出し、地元野菜たっぷりの「すぎなみやさいパスタ」に舌鼓を打った。
【ちなミニ】まぁるいカフェは今年4月にリニューアルオープンした。













