「Tokyo とことこ散歩」東海道のにぎわい、今も 富士塚もある北品川周辺
京急線北品川駅、新馬場駅(品川区)の周辺には、東海道五十三次の江戸から数えて第1番目の宿場町となる品川宿があった。今もにぎわいがあふれる街を旅人気分で歩いた。
新馬場駅から歩き始め、駅の北西にある品川神社を訪ねた。徳川家康が関ケ原の戦いに出陣する際に戦勝祈願をしたとされるなど、徳川将軍家とゆかりがあるという。
境内には築山「富士塚」も。6合目から急勾配となり、20段上って9合目ですぐ頂上に着いた。高さ約15メートルの地点から京急線やマンション群を眺めた。ささやかな“登山”に満足し、御利益をちゃっかり期待してみた。
駅の東側へ10分ほど歩き、旧東海道沿いの「品川宿交流館」へ。地元のまちづくり協議会が運営する品川宿の案内所で、2階に展示スペースがある。この日は絵師の歌川広重を特集、浮世絵「東海道五十三次之内 品川 諸侯出立」(保永堂版)が紹介されていた。朝日に照らされた品川湾が描かれ、埋め立てが進んだ現在の景色とは異なった風流な世界が広がる。
館を出て、江戸の道幅をそのまま引き継いでいるとされる旧東海道の北品川商店街を北へ。道沿いに品川宿の本陣跡の石碑が立ち、跡地は聖蹟公園になっている。
公園に近いブックカフェ「KAIDO」に立ち寄った。店主の佐藤亮太さんが「江戸の街道にならい、人、物、情報の交流の場にしたかった」と2015年に開店。旅と街道をテーマに約1万冊の古書を取りそろえる。区内で生まれ育った佐藤さんは「品川神社と荏原神社の祭りに思い入れがあります。品川っ子は祭り好きです」と話す。
9月下旬に開かれたのは「しながわ宿場まつり」。江戸時代を思わせる衣装を着た人々の行列が見どころの一つだ。着物姿の姫と目が合うと、ほほえみ返してくれた。元気が湧く。これは御利益なのかもしれない。
【ちなミニ】品川神社の境内には、明治時代に自由民権運動を率いた板垣退助の墓がある。















