佐藤B作「福島のために頑張ります」 東京で「官邸の100時間」の朗読公演
東日本大震災による東京電力福島第1原発事故を題材にした韓国の戯曲「官邸の100時間」の朗読公演が、10月21~25日に東京・下北沢で行われる。劇中で事故対応に追われる首相役を担うのは福島県出身の俳優、佐藤B作。「少しでも福島のためになればと思って頑張ります」と話す。
木村英昭著の同名ノンフィクションを韓国の創作チームが舞台化。不祥事に続いて震災と原発事故が発生し、ただ右往左往する架空の「近藤内閣」の内情を、被災者の苦難と対比させながら描く。佐藤は「こういう作品がなぜ日本で作れなかったのか」と悔しさをにじませる。
福島市の温泉街に生まれ、小学4年で演劇を始めた。「今の自分の基礎は全部、福島でできている」。震災後、間もなく被災地に入った際は、変わり果てた古里の姿に言葉を失ったという。「人間は(原発という)手に負えないものを始めてしまったんじゃないかと感じた。その恐怖や衝撃が伝わるような作品にしたい」と話した。
現在は、除染や復興が進んで人が戻れる区域が増えた一方、家業をたたんだり土地を離れたりする人も多く「町から活力が失われてきている」と危機感を募らせる。「何とか町おこしをしないと。僕ももっと福島で舞台をやろうと思います」
この作品は数年以内に通常の演劇として上演する計画が進行中だ。「その時は福島にも持っていきたい。応援してもらえたらうれしいです」
会場は下北沢小劇場B1










