埼玉新聞

 

【東京ウオッチ】和菓子の魅力広め、日本文化を伝える―黒川会長が語る老舗の未来像 いまのTokyoをつかむイベント情報(17日~25日)

  •  「TORAYA GINZA」のテラス席=東京・銀座(提供写真)

     「TORAYA GINZA」のテラス席=東京・銀座(提供写真)

  •  虎屋定番の小倉羊羹「夜の梅」(上)、10月に「TORAYA GINZA」で限定販売のきんとん製「木犀花(もくせいか)」(提供写真)

     虎屋定番の小倉羊羹「夜の梅」(上)、10月に「TORAYA GINZA」で限定販売のきんとん製「木犀花(もくせいか)」(提供写真)

  •  「虎屋」の黒川光博会長(提供写真)

     「虎屋」の黒川光博会長(提供写真)

  •  ケイト・ブランシェットさんら現代を代表する俳優たちを捉えた写真作品=東京・銀座のシャネル・ネクサス・ホール((C)CHANEL)(提供写真)

     ケイト・ブランシェットさんら現代を代表する俳優たちを捉えた写真作品=東京・銀座のシャネル・ネクサス・ホール((C)CHANEL)(提供写真)

  •  セイコーハウスの時計塔をかたどった和光のクリスマスケーキ「Noel de WAKO 2026」(提供写真)

     セイコーハウスの時計塔をかたどった和光のクリスマスケーキ「Noel de WAKO 2026」(提供写真)

  •  「TORAYA GINZA」のテラス席=東京・銀座(提供写真)
  •  虎屋定番の小倉羊羹「夜の梅」(上)、10月に「TORAYA GINZA」で限定販売のきんとん製「木犀花(もくせいか)」(提供写真)
  •  「虎屋」の黒川光博会長(提供写真)
  •  ケイト・ブランシェットさんら現代を代表する俳優たちを捉えた写真作品=東京・銀座のシャネル・ネクサス・ホール((C)CHANEL)(提供写真)
  •  セイコーハウスの時計塔をかたどった和光のクリスマスケーキ「Noel de WAKO 2026」(提供写真)

 【トピック】

 ▽「“世界の銀座”から発信する虎屋」(中央区)

 室町時代後期から約500年にわたり和菓子屋を営む虎屋(港区赤坂)が、時代の変化を捉えた改革を続けている。虎屋17代の黒川光博会長は“羊羹(ようかん)を世界へ”のビジョンを掲げ、日本の感性価値を発信する挑戦を重ねてきた。

 2024年、銀座の直営店がリニューアルオープンした。新装「TORAYA GINZA」に開放的なテラス席や、熟練職人の菓子作りを目の前で見て作りたてを食べられるカウンターを設け、販売だけでなく喫茶も充実の「体験型店舗」へとかじを切った。「長年のお客さまが離れてしまわないか懸念はあったが、和菓子をさらに身近に感じていただける場になった。若い世代やインバウンドのお客さまも増えている」

 老舗、新参の店、海外ブランドなど多様な店が共存する銀座。「尊敬する高級セレクトショップ『サンモトヤマ』の創業者、茂登山長市郎さんは“誰も排除しない街”と評した。『虎屋はこうあるべき』といった固定観念に縛られず、あらゆるお客さまに喜ばれる菓子をこの銀座で提供していきたい」

 1980年にパリへ進出。当初は羊羹を「黒いせっけん」と誤解されたことも。フランス最高峰の称号を得た職人に「業界発展と若手育成のため、私たちは寛大でありたい。伝え、守るべきは文化や誇りであり、技術はオープンにするものだ」と言われた。その言葉に後押しされ、和と洋の垣根を越えた、新たな和菓子文化を発信している。

 200年以上前の記録に残る、定番の小倉羊羹「夜の梅」は、カットした断面の小豆を夜の闇にほの白く咲く梅に見立てている。「一つ一つの和菓子には歴史やストーリーが込められている。和菓子を伝えることは、日本文化を伝えることにほかならない。これからもその魅力を広めるとともに、和菓子の新たな可能性も銀座から世界へ発信していきたい」

 ○そのほかのお薦めイベント

 【17日(土)】

 ▽「Icons and Image Makers展」(~11月29日、中央区、入場無料)

 ロンドンのナショナル・ポートレート・ギャラリーが所蔵する写真コレクションから、世界のカルチャーをリードしたスターたちの肖像を紹介する写真展が、銀座のシャネル・ネクサス・ホールで開催されている。

 1950年代から現代までのセレブたちの写真約60点をファッション、音楽、映画、スナップショットのテーマ別に構成。写真家と被写体の創造的な対話から生まれ、時代を映し出してきたポートレート写真の多様な表現に光を当てる試みだ。

 1990年代に写真家コリーヌ・デイさんとの協働で、飾らないありのままのスタイルを確立したスーパーモデル、ケイト・モスさん。9枚組みの肖像は、モスさん自身がイメージ構築に関わった過程を伝えている。

 ゲレッド・マンコヴィッツさんが“唯一無二のロックスター像”を表現したジミ・ヘンドリックスの写真や、日本人写真家の鋤田正義さんが京都の電車内で撮影したデヴィッド・ボウイさんの端正な姿も印象的だ。

 ケイト・ブランシェットさんのスクリーンでは見られないたたずまいや、オードリー・ヘプバーンのメーク中にふと緩めた表情など、俳優たちの意外な一面を捉えた写真の数々も。

 ナショナル・ポートレート・ギャラリーのルビー・リースシェリダンさんは「国際的に評価されてきた写真家たちが捉えたアイコンと向き合うことができる。ポートレート写真には、時代や国境、言語を超えて、人と人を結びつける力がある」と語った。

 ▽「銀座・和光のクリスマスケーキ・スイーツ 2026」(中央区)

 銀座・和光アネックスのショップとオンラインブティックで、クリスマスケーキとスイーツの予約販売が15日からスタートした。

 今年は銀座4丁目交差点のシンボル、セイコーハウスの時計塔を精緻にかたどった大型ケーキ「Noel de WAKO 2026」が注目だ(15台限定)。外壁をヌガティーヌ、柱をエクレアで表現した時計塔を持ち上げると、白いツリー型ケーキが現れる。シェフパティシエの小野雄大さんは「伝統的な時計塔を美しく表現するために素材を厳選し、すべてをおいしく味わえるよう工夫を凝らした」と話す。

 定番ショートケーキ「フレゼット」にひとまわり大きいサイズが加わったほか、福岡県産「あまおう」をぜいたくに飾ったショートケーキや、モダンアートのような造形のチョコレートケーキも。12月1日から24日まで毎日小箱を開けてお菓子を楽しむ、人気の「和光アドベントカレンダー」も時計塔がモチーフだ。

 予約期間は時計塔ケーキが12月15日まで、そのほかのケーキは18日まで。引き渡しはケーキが19~25日、アドベントカレンダーは11月25~30日。予約は引き渡しの3日前まで。いずれも売り切れ次第販売終了。

 【21日(水)】

 ▽「上野千鶴子さん講演会『老いるのに遠慮はいらないわよ!』」(13時半~、千代田区、事前予約制、会場は空席待ち申し込みが可能、オンデマンド配信は11月6~19日)

 中高年向けの人気女性誌「ハルメク」が、社会学者で東京大名誉教授の上野千鶴子さんの講演会を開催する。会場は登録有形文化財・旧九段会館を一部保存し復元した九段会館テラス。

 テーマは「老い」。著書「おひとりさまの老後」などで知られ、「老いは恥ずかしいものでも残念なものでもなく、誰にでも平等にやってきます」と提唱する上野さんが、自らの経験も踏まえた老いへの向き合い方を語る。会場での終演後には書籍販売やサイン会を実施。

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