【連載】埼玉発・企業トップが語る成長戦略 川口スプリング製作所鬼塚新二社長・後編 「売り上げと利益、社員満足度を軸」 全体の司令塔となるコア拠点、新工場を建設
各種スプリングと塗装・FA(工場自動化)・環境設備の総合メーカー、川口スプリング製作所(川口市青木)は、時代の変化と顧客ニーズに対応し、成長を続けている。新たな中期経営計画を始動させた川口スプリング製作所。鬼塚新二社長に今後の経営戦略について聞いた。
―社長に就任して1年あまり。まず取り組んだことは何ですか。
「一つは組織機構の改革だ。トップダウンの三角形ではなく、スクエア型の四角形に近い組織づくりをした。また、ユニフォームも新調した。コーポレートカラーのネイビーを基調に、サブカラーとしてピンクを配置したユニセックスデザインだ。これにより社員の士気も上がり、社内の雰囲気や働き方にも良い変化が生まれている」
―新たな中期経営計画がスタートしました。どのように取り組みますか。
「売り上げと利益、そして社員満足度を軸に施策を展開する。具体的には、本社工場の建て替えを計画している。新社屋が完成することで、社員のエンゲージメント(愛社精神や結束力)もさらに高まると考えている」
「また、技術力の強化や販路拡大などを目的に、M&A(企業の合併・買収)や業務提携も検討していく」
―計画している工場はどのような工場ですか。投資額は。
「新工場は全体の司令塔となるコア拠点となる。簡単に言うと、この工場が受注窓口となり、各生産工場に分担製造してもらう仕組みだ。また、地域に根差した工場にしたい。デジタルサイネージ(電子看板)を設置する構想もある。地元のイベントや身近な生活お役立ち情報など、地域への情報発信ができればと考えている。投資額は15億円程度を見込む」
―中期経営計画での数値目標は。
「売上高(単体)は70億円程度。それと同時に、社員満足度は90%以上を目指す」
―目指す企業像は。
「私自身、国益に貢献したいとの思いで仕事をしている。社員のみなにもそういうマインドを持ってもらいたいし、そういう大志を抱ける会社にしたい。そして地域を代表する企業になりたいと思っている。新たな組織と投資で高い目標と大志を胸に、社員とともに地域や国へ貢献する挑戦を続けたい」
【株式会社川口スプリング製作所】
本社・川口市青木3-10-19、設立・1962年5月、資本金・8,000万円、従業員数・85人(2026年8月末現在)、事業内容・各種スプリングの製造、塗装・FA・環境設備の設計製造。










