「しずる」池田一真脚本の新作舞台はカネを巡る「社会の縮図」 ライバルも意識? キングオブコントへの思いも熱弁
お笑いコンビ「しずる」「サルゴリラ」「ライス」の3組に演出家の中村元樹を加えた7人組演劇ユニット「メトロンズ」の新作公演が2日、東京都内の劇場で始まった。しずるの池田一真が脚本を手がけ、「金持ちが幅を利かせている現代」を切り取った笑いと風刺の同居する作品だ。終演後に取材に応じた一真は、演劇とお笑いを股にかけて活躍する“ライバル”との違いから、間近に控えた賞レース「キングオブコント2026」に賭ける意気込みまでを語り尽くした。
公演のタイトルは「金持ちに好かれなくっちゃ!」。何のためらいもなく周囲の人間に札束を配る御曹司役を関町知弘(ライス)が務め、カネの魔力に翻弄される男たちを他の5人が演じる。脚本の着想について一真は「お金で何でもできちゃうみたいな世の中の雰囲気を感じ、実際その通りかもしれないと思った。お金で動いてしまう人たちを描くことで『社会の縮図』を表現できたら」と話した。9月20日まで「赤坂RED/THEATER」で上演される。
メトロンズは2019年に結成。3組中2組がコント日本一を決める「キングオブコント」での優勝経験を持つ実力派集団だ。一方、演劇とコントの双方で高い人気を誇る7人ならぬ8人組といえば、「ダウ90000」の存在が際立つ。彼らを意識しているかと問うと、一真は「何しに来た?」と挑発しながら記者の横の席に押しかけ「俺たちは差別化を図りたいが、周りはそうは見ない。だったらダウともやり合うしかない」とヒートアップ。さらに「ダウの作品には演技で魅せる部分があるが、俺たちにはあまりない。けれどメトロンズには『ボケてないけどリアル過ぎて面白い演技』がある。これをコンビに持ち帰ることができたら…」と、さらなる高みを目指す道筋を語った。
メトロンズで唯一、キングオブコントの称号を手にしていないしずるにとって、正念場となる準決勝が9月3日、4日に控える。昨年は優勝候補との前評判ながら、決勝で失速し5位に終わった。今年の大会の手応えを問われると「決勝進出は最低条件」(純)、「全員なぎ倒しますよ」(一真)と熱い言葉を口にした。(取材・文 共同通信=平川翔)














