埼玉栄事故 遺族ら損害賠償求め提訴 会見開き「真実を明らかにしたい」と訴え
さいたま市西区の私立埼玉栄高校のグラウンドで2024年11月、同校生徒らがグラウンド整備用の車を運転して横転させ、助手席の男子生徒=当時(17)=が死亡した事故で、男子生徒の両親が2日、さいたま市内で会見した。
両親らは「なぜこんなことになってしまったのか。真実を明らかにしたい」と訴えた。両親は1日、同校を運営している佐藤栄学園や運転していた男子生徒などを相手取って計1億3663万円の損害賠償を求めてさいたま地裁に提訴した。
事故は24年11月16日夜に発生。同校男子サッカー部のグラウンド整備用の軽乗用車に生徒ら4人が乗って横転し、助手席の男子生徒が死亡した。
訴状によると、車の管理体制に不備があったなどとして学園、理事長、校長、サッカー部の部長などを被告とし、事故後の対応にも問題があったとして、運転していた生徒や同乗の生徒とその親にも損害賠償を求めている。
遺族代理人の牧野裕貴弁護士は会見で、今回の訴訟の要点を説明。車の鍵は無施錠のまま車内に放置され、22年秋ごろから常態化した生徒による無断乗車も学校側は見抜くことができなかった。「人が一人亡くなっている。今回変わらなかったら学校は一生変わらない」と強調。事故発生当時、男子生徒は身を乗り出していたとされていたが、同乗者が撮影した映像などから事故当時は着席したままだったとしている。
男子生徒の母親は会見で、事故が起きてから今まで学校側から何も説明を受けていないとし、「2年近く苦しんできた」と振り返った。「わが子を大切に育ててくれるだろうと思っていただけに、許すことはできない」と語った。父親も「何でこんなに優しい息子が事故に遭ってしまったのか。まだ信じられない」と話した
提訴を受けて、佐藤栄学園の高田直芳常務理事は「ご遺族の方にはお悔やみを申し上げ、ご本人のご冥福をお祈りします。訴状が届いたら中身を精査して適切に対応します」とコメントした。











