【Tokyo とことこ散歩】蒲田で満たす大人の遊び心 美術館で体験、銭湯も
東京都大田区蒲田は、大人の遊び心をくすぐる娯楽があふれる街だ。ユニークな体験ができる美術館や黒湯温泉で有名な銭湯を訪ね、日常を離れたひとときを楽しんだ。
JR蒲田駅に降り立ち、直結する商業施設「東急プラザ蒲田」の屋上へ。目当ては蒲田のランドマークで、都内唯一という屋上観覧車だ。ころんとしたフォルムの赤や黄色のゴンドラがかわいらしい。
一周300円のチケットを買い乗り込むと、あっという間にてっぺんへ。眼下に見える駅から「蒲田行進曲」の発車メロディーが聞こえてきた。
駅を離れて20分ほど歩くと、住宅街に一風変わった建物が現れた。2025年10月に開館したばかりの「山口体験美術館」だ。
1階から3階まで10の展示室に分かれており、ピカソの陶芸や藤田嗣治の絵画を展示。特に人間国宝の人形作品の数は日本有数といい、個性豊かな人形がずらりと並ぶ様子は圧巻だ。中でも目を引くのが平田郷陽の作品「児歓ぶ」。スズメを手にした子どもの目の輝きが印象的だ。
「鑑賞するだけでなく、使ってみることで作品の本質が分かる」という考えのもと、人間国宝が手がけた器で抹茶を味わう体験もできる。好きな器を選ぶよう促され、手に取った器の値段はなんと40万円。思わず手が震えそうになる。
夏休み中の子どもたちの姿も。家族で抹茶体験を楽しんだ中学2年の友井穣さんは「茶器から『わびさび』を感じた」と語った。
汗を流そうと考え、足を延ばして銭湯「蒲田温泉」へ。真っ黒なお湯に目を見張る。二つに分かれた浴槽のうち、45度と示された「高温湯」の方に足を入れると、びりっとしびれるほど熱い。
芯まで温まった後は、2階の食堂で鮮やかなブルーのクリームソーダを注文。アイスクリームと溶け合った懐かしい味が口の中ではじけた。
【ちなミニ】
蒲田温泉の入浴料は大人600円、小学生200円、未就学児100円。
















