【Tokyo とことこ散歩】高層ビル群に和洋の風景 汐留・新橋かいわい
超高層ビルやおしゃれな商業施設が立ち並ぶ東京都港区の汐留・新橋かいわい。江戸時代の趣を残す日本庭園や、洋風の街並みが近くに広がるユニークなエリアを巡った。
都営大江戸線汐留駅から5分ほど行くと、国の特別名勝・特別史跡「浜離宮恩賜庭園」の「大手門」が見える。江戸時代、江戸城の出城としての機能も果たしていた大名庭園で、1946年に一般公開されてから今年で80周年を迎えた。園内の花木園休憩所では、庭園の歴史を振り返り、その保全と継承を紹介する開園80周年を記念したパネル展が開かれており、外国人来園客らが興味深そうに眺めていた。
東京湾の海水を引き入れた潮入の池に架かるお伝い橋を渡り、「中島の御茶屋」で一息を入れる。江戸時代の趣を残す庭園風景と、晴天に映える現代高層ビル群が織りなすコントラストを楽しみながら抹茶と和菓子をいただき、優雅な時を過ごした。
和を存分に堪能し、今度は異国情緒を感じようと汐留西地区の「イタリア街」へ向かった。旧国鉄汐留貨物駅の跡地を再開発した「汐留シオサイト」の一角にあり、イタリアのように街で楽しんで暮らし続けられるようにと願った地元の人たちの思いから生まれた。石畳の道沿いに並ぶ、パステル調のカラフルな西洋風の建物の間を歩くと、ローマの路地に迷い込んだような気分になった。
汐留は1872年、新橋―横浜間に日本で最初の鉄道が開業した際、当時の新橋駅舎があった鉄道発祥の地でもある。締めくくりに、駅舎を当時の写真などから忠実に再現した「旧新橋停車場」に立ち寄った。日本の鉄道ネットワークの象徴的な測量起点となった国の指定史跡「0哩標識」や、ガラス張りの床から駅舎基礎石の遺構を見ることができ、文明開化当時の人々の高揚感を追体験した。
【ちなミニ】浜離宮恩賜庭園の入園料は一般300円。パネル展は12月25日まで開催。
















