平和つなぐ「記憶の色」 広島、カラー化活動映画に
2026/07/21/15:36
広島の原爆投下で奪われた人々の日常生活や思いを、残された白黒写真をカラー化して未来に伝えていく取り組みが映画化された。題名は「映画『記憶の解凍』」。高校時代から活動を続ける広島市の庭田杏珠さん(24)が監督を務めた。ただ写真を色づけるだけではなく、戦争体験者との対話を通じて「記憶の色」を呼び起こし、平和への思いをつないでいく。
庭田さんは広島市で生まれ育ち、高校1年の時の授業で、大学教授から人工知能(AI)による着色技術を教わった。原爆で破壊され現在は平和記念公園になっている旧中島地区で育ち、家族全員を失った男性の家族写真をカラー化したところ、男性は凍り付いた記憶が解凍されたかのように思い出を語り始めた。
自身の活動を庭田さんは「記憶の解凍」と名付け、同地区の元住民ら30人以上と対話し、それぞれの記憶に残る色を再現。映画に登場する人たちはカラー化された昔の写真を見て穏やかに、あるいは生き生きと思い出を語る。認知症の男性が少年時代の写真を見て花の色を鮮明に思い出す場面などが印象的だ。












