埼玉の看護専門学校、44校のうち14校が閉校見込み 看護師志望者の減少や大学進学志向で募集停止相次ぐ 秩父唯一の看護専門学校も閉校決定 現場は「地域医療崩壊の危機」と警鐘
2026/07/20/10:18
埼玉県内で看護師を養成する看護専門学校44校のうち、14校16課程の生徒募集を停止予定で、14校が閉校する見込みであることが県への取材で分かった。少子化や看護師志望者の減少、四年制大学への進学志向の高まりなどの影響で、専門学校への出願者は減少傾向にあるという。
県内の看護専門学校では近年、募集停止や閉校の発表が相次いでいる。熊谷市医師会看護専門学校(熊谷市)は来年4月の入学生の募集停止、比企准看護学校(東松山市)も学生募集を停止し、2028年3月に閉校することを明らかにした。秩父地域に唯一ある秩父看護専門学校(秩父市)も29年3月での閉校が決定している。
秩父医療圏の看護師らで構成する秩父地域看護師会は3月、地域の看護師確保と医療・介護・福祉の維持に関する要望書を、秩父市、横瀬、皆野、長瀞、小鹿野町の首長に提出した。少子高齢化によって看護師の不足が深刻化し、地域医療が崩壊の危機にあると、現状を説明した秩父地域看護師会会長で秩父市立病院看護部長の新井寛子さんは「看護師確保や地域医療の在り方を考える時期だが、看護師や地域医療の魅力も伝えたい」と語った。
県は26年度予算で新規事業の看護師確保・定着総合支援事業として、5045万円を計上。看護師の奨学金返還支援事業(1048万円)、看護師等就業促進事業(3446万円)、魅力発信・復職支援等看護師総合支援ポータルサイト構築事業(550万円)を盛り込んでいる。県医療人材課は「看護師を確保し、定着させていきたい」としている。











