埼玉新聞

 

妻が9950万円を失う 自動音声の電話あり、たんす預金を調べる事に…自宅の駐車場に現金を置き、2時間後に消える 音信不通になり詐欺発覚、息子と警察署へ 現金は夫の遺産

  • 【ちなみ】パトカー6=事件事故イメージ

    埼玉県警

  • 【地図】朝霞市

    朝霞市の位置

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 埼玉県警朝霞署は15日、特殊詐欺で、朝霞市の医療事務女性(77)が現金約9950万円をだまし取られたと発表した。現金は夫の遺産で、たんす預金をしていたという。

 同署によると、11月上旬ごろ、女性方の固定電話に電話会社をかたった自動音声で「あなた名義の電話から迷惑電話やメールが多数確認されている。警察から連絡があるので対応してください」などと電話があった。指示通り携帯電話の番号を入力すると、警察官を名乗る男から「あなたの口座が詐欺に利用されており、たんす預金を調べる必要がある」と電話があった。さらに検事を名乗る男が「スーツケースに入れたたんす預金を自宅前に置いてください」と話した。信じた女性は同月中旬ごろ、現金9950万円を入れたスーツケースを自宅敷地内の駐車場に置き、約2時間後に持ち去られた。

 その後も連日、行動を確認する電話があったが、12月12日から連絡がなく、不審に思った女性が14日、近くに住む長男と共に署に届けた。
 

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