ホームセンターのカインズ（本庄市）は11日、全国初となる24時間営業の小型無人店舗「CAINZ Mobile Store（カインズモバイルストア）」を吉川市内にオープンする。

　最大の特徴はレジを通らずに買い物ができる「レジレス対応」。LINE登録したスマホで専用の二次元コードを入り口のゲートにかざすと解錠。店を出る際はあらかじめ指定した決済方法で購入商品の支払いが自動的に完了する仕組み。天井に取り付けられた人工知能（AI）カメラやセンサーが手に取った商品を感知する。

　売り場面積は約34平方メートル（10・3坪）とコンパクトながら、洗剤などの日用品や飲料・菓子類、ペット用品やドライバーなどの工具まで約1200アイテムを取りそろえる。

　約4年間にわたる本部での実証実験を経て、吉川市のJR吉川美南駅東口前にきょう開店する「カインズ吉川美南店」の敷地内に併設する。コンビニとの競合が想定されるが、商品ラインアップは顧客ニーズや動向を見ながら随時変更する予定。同社では都市部の新たな顧客接点として位置付けている。

　高家正行社長は「デジタル・AIを活用した次世代型店舗の第一章。新たな顧客体験や働き方のリモデルにもつなげたい」と話した。