<J1浦和>集大成と来季を見据え最終戦 あす6日、ホーム埼スタで川崎戦 あと1勝でJ1通算500勝に 指揮官、特別指定選手の2人を「レッズの将来だと思っている」
ホームで今シーズン最終戦を迎えるJ1浦和のスコルジャ監督は4日、オンライン会見を行い6日の川崎戦(14時・埼スタ)に向け「(今季の集大成と来季を見据えた)その二つの側面のミックスになると思う」と意気込みなどを話した。
2日に実施された公開練習では、松尾(川口市出身)が負傷の影響、関根(鶴ケ島市出身)がコンディション調整で別メニューだったが、共にグラウンドでランニングを行う姿は見られた。
前節の岡山戦では来季浦和への加入が内定している特別指定選手の肥田野(桐蔭横浜大)が初先発で決勝ゴール。同じく入団が決まっている植木(日大)もベンチ入りした。指揮官は「(肥田野)蓮治と(植木)颯はレッズの将来だと思っている。蓮治は決勝点を挙げたが、まだ若い選手だし謙虚でいてもらいたい」と期待を懸けた。
今節対戦する川崎は現在7位。勝ち点1差の8位浦和は、勝利すれば順位は入れ替わる。「川崎は最もチャンスをつくっているチームの一つであり、得点が最も多いチームなので、われわれのディフェンスが試される試合でもある」と話した。
あと1勝に迫っているJ1通算500勝。チケットは5万877枚(2日午前時点)を発券している。今シーズン最終戦へ注目度が高まる中、記録達成にも期待がかかる。
■「勝ちたい」思いだけ
2018年以来、ホーム最終戦で勝利のない浦和。厳しい結果となったシーズンだけに、しっかりと締めたい。渡辺は「『このサッカーでは、来季につながるか分からないよね』と言われても勝ちたい」と最後に残したいものとして、率直な気持ちを口にした。
前節の岡山戦では浦和の勝利への思いが感じられた。劣勢になっても耐え、時間をかけて自分たちの流れに持ち込んだ。初先発で特別指定選手の肥田野が決勝ゴールを決めたのは、ストーリーとしては出来過ぎだったが、選手たちは勝ち点3をかみしめていた。
得点こそ最少得点だったが、無失点で切り抜けたのは成果となった。GK西川は「改めて、勝つことは大変だと思った。ほっとしたが、勝ったことにより、何で今までできなかったんだという悔しさもあった」と複雑さを感じたという。
ホイブラーテンとチアゴサンタナの退団が決まり、他の選手も何人がチームにとどまるかは分からない。安居は「まずは勝つことが大事だが、今いるメンバーでやれるのも最後なので、その瞬間を大事にしていきたい」とチームメートを思い、空を見上げた。










