５０代以上の女性向け月刊誌「ハルメク」の発行などを行うハルメクグループによる、２０２５～２６年の「シニアトレンド」記者発表会が東京都内で開かれ、俳優で大学教授の、いとうまい子が出席した。

　シニアトレンドのキーワードは、心の満足のため時間やお金を体験に使う「イマ活」や「ご自愛消費」、「戦力シニア」、今の魅力を輝かせる「再点火メイク」、過去の慣習を見直す「ならわし卒業」の五つ。

　いとうは「同じ世代ですからフィットするワードばかり」と大喜び。「イマ活」にちなみ、「昨年からボブルヘッド（首振り人形）が配布される日に、（米大リーグ）ドジャースの大谷翔平選手の応援に主人と行っています。来年が楽しみです」と話した。

　１９８４年放送のドラマ「不良少女とよばれて」で人気を博し、４５歳で大学へ。大学院で基礎老化学を研究し、今は大学で教える一方、八十二銀行の社外取締役も務める。「（大学での）細胞培養や実験がすごく楽しかった。でも周囲からは『勉強して楽しいの？』と言われ、あまり理解されない趣味だなと思った」と振り返った。

　「人生でもし変化を起こしたいのなら、好奇心のままに食指を動かしてみる。私も４０年前は教授になるなんて思ってもみなかった」と笑った。