第33回彩の国・埼玉ピアノコンクール（同実行委員会主催、埼玉新聞社など後援）が11月30日、さいたま市中央区の彩の国さいたま芸術劇場音楽ホールで開かれ、全10部門の受賞者が決まった。県内外から参加したF部門（大学生・一般の部）は野島圭稀さん（東京都国立市）が金賞に選ばれた。

　同コンクールは審査員有志による実行委が主催して今年で5年目。7月の予選には256人がエントリーし、準本選を経て、11月の本選に132人が進んだ。29日までに各部門の金、銀、銅、特別奨励賞が決まり、表彰された。今年から未就学児対象のプライマリー部門、29回以降で5回以上の参加者にはチャレンジ賞を新設した。

　各部門の金賞は、E部門（高校生）で渡辺愛菜さん（さいたま市）、D部門（中学生）は吉田蒼空馬さん（草加市）が選ばれた。A部門（小学1、2年）は岩井よつばさん（所沢市）、B部門（同3、4年）は末川碧都さん（春日部市）、C部門（同5、6年）は柴崎杏さん（深谷市）がそれぞれ受賞。アマチュアⅡ部門では藤光英恵さん（千葉県浦安市）、ペアで演奏する連弾部門には上級で真鍋協子さん（熊本市）・塩津貴子さん（同）が輝いた。

　実行委代表理事で審査委員長の北川曉子さんは「県内で最も権威のあるコンクールとして、若い才能との出会いに期待し楽しく聴かせていただいている。今年も多くの方々のご協力に感謝申し上げる」とお礼の言葉を述べた。出場者には「さらに表現力を豊かにして魅力ある共感できる演奏を研究してほしい」とエールを送った。

　上位入賞者による受賞者演奏会は来年4月12日、同会場で行われる。

　各部門の入賞者は次の通り。（敬称略）

【プライマリー部門】優秀賞＝山田香帆（さいたま）渡辺楓純（八潮）上原偉楓（春日部）▽優良賞＝須藤晴仁（八潮）山本莉子（さいたま）大沢昌義（同）工藤彩音（越谷）神保諒侑（同）菊池紗世（朝霞）田中心琴（春日部）増田莉蘭（富士見）趙鈴韵（草加）

【A部門】金賞＝岩井よつば（所沢）▽銀賞＝平野由真（さいたま）瀧島結（朝霞）▽銅賞＝富岡侑真（さいたま）村上こころ（同）▽特別奨励賞＝斎藤悠翔（久喜）饗庭蒼汰（伊奈）高野有紗（杉戸）

【B部門】金賞＝末川碧都（春日部）▽銀賞＝杉本千佳（入間）宮崎愛蘭（さいたま）▽銅賞＝宮脇将翔（同）関悠乃（同）細田陸生（春日部）末松知樹（同）▽特別奨励賞＝茂木晴香（上尾）河原颯太（川口）百瀬結奈（春日部）山本芽依（さいたま）金坂朋樹（越谷）小西詠（蓮田）

【C部門】金賞＝柴崎杏（深谷）▽銀賞＝市橋玲佳（所沢）中村颯佑（蓮田）▽銅賞＝清水優衣（春日部）伊藤調（川越）北田健悟（白岡）▽特別奨励賞＝池畑祐衣（春日部）森永みき（さいたま）酒井充（宮代）石井愛麻（富士見）

【D部門】金賞＝吉田蒼空馬（草加）▽銀賞＝饗庭悠輝（伊奈）吉田美花（蓮田）▽銅賞＝末松佳夏（春日部）吉田明花（蓮田）久住優佳（伊奈）▽特別奨励賞＝遠藤亜津樹（春日部）杉岡和樹（三郷）熊田結友（上尾）永田佑奈（春日部）

【E部門】金賞＝渡辺愛菜（さいたま）▽銀賞＝内田成美（川崎）▽銅賞＝斎藤匠吾（さいたま）長山彰汰（川口）▽特別奨励賞＝中村温咲（戸田）浅野優菜（上尾）井原ゆい（熊谷）

【F部門】金賞＝野島圭稀（東京・国立）▽銀賞＝大西梨里（東京・調布）▽銅賞＝森川心菜（東京・台東）赤木陽香（東京・三鷹）▽特別奨励賞＝栗原良介（三芳）長谷川馨（千葉・君津）高橋歌織（入間）

【アマチュアⅠ部門】銀賞＝森田順子（中央）森田充俊（川崎）▽銅賞＝高井綠（東京・板橋）志田紗雪（さいたま）宮田日奈子（東京・多摩）▽特別奨励賞＝細川真由子（東京・港）工藤瑞子（東京・豊島）冨士ひとみ（東京・大田）

【同Ⅱ部門】金賞＝藤光英恵（千葉・浦安）▽特別奨励賞＝島村裕子（川口）

【連弾部門】〈6手〉銅賞＝稲垣泰駕（さいたま）宮脇美月（同）冨沢祐之介（戸田）〈初級〉銀賞＝佐藤朔（草加）綱島帆南（同）〈中級〉特別奨励賞＝湯沢愛結（越谷）湯沢愛緒（同）東季実佳（さいたま）坂本琴美（同）〈上級〉金賞＝真鍋協子（熊本）塩津貴子（同）▽銀賞＝服部エリ（越谷）佐藤裕美（同）▽銅賞＝今井風季（ふじみ野）武藤大将（川越）