女性2人死亡…殺人が疑われる22歳、逮捕4回目 5階の女性を殺害後、4階に下りて女性殺害…大勢から2人を選んだか 遠方へ逃走しなかった理由は「逆手に取った」 2人に「恨みはない」と話す一方「原因がある」
鶴ケ島市若葉2丁目の介護付き有料老人ホーム「若葉ナーシングホーム」で10月15日未明、入所者の女性2人が殺害された殺人事件で、西入間署特別捜査班は1日、2人目の女性を殺害したとして、殺人の疑いで、元施設職員の無職男(22)=住居不定=を再逮捕した。逮捕は4回目。「事実については言いたくありません」と容疑を否認している一方で、「死刑になりたかった」などとも供述しており、同班は犯行動機などを引き続き調べている。
逮捕容疑は10月15日午前2時15分ごろから25分ごろまでの間、老人ホーム4階個室内で入所者の無職女性=当時(89)=の首をベルトで絞めるなどして殺害した疑い。
県警は事件当日の10月15日、亡くなった女性2人のうち、5階入所者の女性=当時(89)=を殺害したとして、殺人容疑で男を逮捕。その後、事件前に熊谷市内の飲食店などで現金を盗んだとして、先月5日と21日に建造物侵入と窃盗容疑で2回再逮捕していた。
県警によると、男は2人の首を直前まで身に着けていたベルトで絞めて殺害し、その後ナイフで刺したとみられる。2人の死因はいずれも窒息だった。ベルトとナイフは現場付近の路上でバッグに入れられた状態で遺留されており、県警は事件当日、同所にとどまっていた男を確保していた。現場付近から逃走しなかった理由については、「警察は現場近くに犯人はいないと思うだろうから、逆手に取った」という趣旨の話をしているという。
これまでの県警の取り調べでは被害女性2人について、犯行を認めた上で「恨みはなかった」などと供述をしていた一方で、「原因がある」などとも話しており、供述が変遷している。男は5階に入所していた女性を殺害した後に4階に下りて女性を殺害しており、県警は当時多くいた入所者から2人を選んで狙ったとみて、詳しい経緯を捜査している。










