世界理容美容技術選手権大会で金メダルに輝いた坂戸市の千葉達彦さん（32）＝県理容生活衛生同業組合＝は18日、大野元裕知事を表敬訪問し、メダル獲得を報告した。

　坂戸市柳町で「number hair」を経営する千葉さんは、今年9月にパリで行われた同大会に日本代表の一員として出場。約70カ国の代表約千人と理容技術を競い、団体戦とロースキンフェードカット競技（個人）の2部門で金メダルを獲得した。

　今大会が世界初挑戦だったが、髪型のセットにどれだけ自然さを表現できるかという世界大会ならではの評価基準に苦戦。「初日は自分なりによくできたと思ったが全く評価されなかった」と明かしたが、「2日目はナチュラルさを意識して審査員の傾向に合わせた」と大会を振り返った。

　千葉さんは「周りの方の支えがあっての結果。埼玉の理容師が世界一だということを県民の力を借りて証明していくので、来年は日本が出場する全4種目で金メダルが取れるように頑張りたい」と意気込みを語った。

　大野知事は「世界に通用する理容技術が埼玉から出たことはとても誇らしいこと。技術の横展開も含めて、引き続きの活躍を期待する」と述べた。