埼玉新聞

 

埼玉県内、交通事故の死者数が100人超 県警、1日から冬の交通事故防止運動 東北道蓮田SAで出発式 来年4月から自転車の違反に反則金、ルール変更の周知を徹底 増加する高齢者の事故防止を呼びかけ

  • 冬の交通事故防止運動の出発式で警察車両を点検する内藤淳一交通部長ら

    冬の交通事故防止運動の出発式で警察車両を点検する内藤淳一交通部長ら=27日午前、蓮田市の東北自動車道上り蓮田サービスエリア

  • 冬の交通事故防止運動の出発式で警察車両を点検する内藤淳一交通部長ら

 年末にかけて増加傾向にある交通事故を防止しようと、県警は12月1日から14日まで冬の交通事故防止運動を実施する。今月28日時点で、県内の交通事故死亡者数は100人を超えた。県警は県内各署のキャンペーンを通じ、自転車の交通ルールが来年4月から変更され「青切符」が導入されることや、増加している高齢者の事故防止を中心に呼びかける。

 県警交通総務課によると、26日現在、県内の人身事故は1万3667件(前年同期比238件減)と減少しているものの、死亡事故は96件(同5件増)で、99人が死亡(同5人増)しており、重大な事故は増加傾向にある。

 全体の増加を押し上げているのは高齢者による事故。26日までに65歳以上の高齢者の死亡事故は50人(同8人増)。約半数の24人が歩行中で、自転車が15人と続く。自転車15人はいずれもヘルメットを着用していなかった。県警は反射材を身に着けたり、命を守るためにヘルメットの着用を呼びかけている。

 来年4月から自転車の交通ルールが変わることの周知を徹底する。携帯電話を使用しながらの運転や一時不停止などの交通違反に対して反則金が課される「青切符」の制度が導入される予定。

 冬の運動を前に県警は27日、蓮田市の東北自動車道蓮田サービスエリアで出発式を行った。白バイやパトカー、県警航空隊のヘリコプター「みつみね」などが集結。内藤淳一交通部長は出発式で「県内の交通事故は増加傾向にある。啓発活動で青切符などの自転車の交通ルールを周知し、高齢者には光るアイテムなどで見せる意識を持っていただきたい」と呼びかけた。

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