元メジャーリーガーでアジア人初の米野球殿堂入りしたイチローさん（52）＝本名・鈴木一朗＝が29日、和光市で行われたイベント「第1回イチローDREAM FIELD DAY」で小中学生と交流した。元サッカー日本代表の内田篤人さん（37）、プロテニスプレーヤー錦織圭さん（35）＝ユニクロ＝も参加した。

　子どもたちがさまざまな競技にトライし、好きなことや夢中になれることを見つけてもらおうと、衣料メーカー「ユニクロ」が企画し、小中学生約90人が参加した。野球、サッカー、テニスの指導を受けた子どもたちは「普段できないことがやれて貴重な経験だった」と感激していた。

　この日、子どもたちは3グループに分かれ、初心者を対象に指導する「チャレンジコース」と打ち込んでいる競技の腕を磨く「ブーストコース」に参加。チャレンジコースは野球、サッカー、テニスの3会場を40分ごとに巡回した。

　野球のチャレンジコースはティーバッティングなどが中心に行われ、イチローさんは「顔は動かさないで」と熱心に声をかけていた。サッカー会場は内田さん、テニス会場は錦織さんが指導した。

　チャレンジコースに参加した草加市の中学3年水端蓮さん（15）は「いつもやらないスポーツを教わり、すごく新鮮で仲間もできた」。東京都世田谷区の中学2年中村優愛さん（13）は「普段できない競技が楽しくできた。コーチの3人はオーラがすごく、格好良かった」と話した。

　子どもたちと交流したイチローさんは「野球は難しいが、初心者でもみるみるうまくなっていくのを見ると、うれしくなる」。内田さんは「ミスは付き物であると学び、皆でゲームを盛り上げてくれた」、錦織さんは「楽しくテニスをする姿を見せてもらった」と話していた。