埼玉新聞

 

埼玉県民の“満足度”上昇、日本一の暮らしやすさ追求へ 満足度が高かった項目ベスト3発表 重要度は高いのに満足度が低くかった課題とは

  • 【地図】埼玉県(周辺アリ・広域)縦横4対3(直し)

    県民満足度57・3%だった埼玉県

  • 【地図】埼玉県(周辺アリ・広域)縦横4対3(直し)

 埼玉県は25日までに、2025年度の県民満足度調査の結果を発表した。県5か年計画に掲げる12の針路ごとの「満足度」や「重要度」について調査し、「県の政策全般への満足度」は57・3%(前年度比0・2ポイント増)だった。

 「満足度」の高い針路は上位から(1)豊かな自然と共生する社会の実現(68・1%)(2)未来を見据えた社会基盤の創造(60・4%)(3)支え合い魅力あふれる地域社会の構築(59・3%)となり、「重要度」の高い針路には(1)災害・危機に強い埼玉の構築(54・4%)(2)介護・医療体制の充実(49・8%)(3)県民の暮らしの安心確保(46・2%)が選ばれた。

 「満足度」の低い針路は下位から(12)稼げる力の向上(44・8%)(11)儲(もう)かる農林業の推進(45・8%)(10)未来を創る子供たちの育成(48・1%)だった。

 大野元裕知事は21日の会見で、「県政における一定の評価を頂いたと受け止めている。子育て支援については、重要度は高いが満足度が低く課題だと捉えており、物価高騰などの切実な影響も考え、総合的に対応する必要があると考えている。今後も真摯(しんし)に県民の声に耳を傾け、県政運営に生かしてさらなる県民満足度向上に向け、日本一暮らしやすい埼玉をつくっていきたい」と話した。

 調査は6~7月、県内に住む満18歳以上の5千人を無作為に抽出して実施。2770人から回答を得た(回答率55・4%)。

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