埼玉新聞

 

「ぼくは火遊びはしません」 幼稚園児が消防署で一日署長 消火活動など消防署員の仕事を体験

  • 志木消防署の関口敬行署長(左)から1日署長の委嘱状授与を受け、敬礼する綱島健心さん=東上線志木駅東口駅前広場

    志木消防署の関口敬行署長(左)から1日署長の委嘱状授与を受け、敬礼する綱島健心さん=東上線志木駅東口駅前広場

  • 志木消防署の関口敬行署長(左)から1日署長の委嘱状授与を受け、敬礼する綱島健心さん=東上線志木駅東口駅前広場

 「ぼくは火遊びはしません」―。秋季火災予防運動(9~15日)に合わせて、火災予防イベント「消防ふれあい広場」(県南西部消防局志木消防署主催)が県民の日の14日、東上線志木駅東口駅前広場で開かれた。一日志木消防署長に委嘱された志木教会付属泉幼稚園(年長組)の綱島健心さん(6)は会場を巡回したり、消火活動など消防署員の仕事を体験し、火災予防の心得を誓った。

 同イベントは、管内の火災予防思想の普及を図り、火災の発生を防止するとともに、死者の減少と財産の損失を防ぐのが狙い。毎年、開催しており、地震体験車による地震体験や消火体験、子ども用の防火衣コーナーなどを開設。来場者が体験することで防災意識を高めている。

 この日のイベントは、同署員や消防団、市保安防火安全協会員ら約30人が参加。駅利用客らにカセットボンベの廃棄方法や火災警報器設置を促すチラシなどを配布。綱島さんは水の消火器を使用して的に当てる消火活動の指揮を担当。その後、自らも同様の消火活動を体験した。

 同署などによると、綱島さんは1歳ぐらいから家族と散歩中に同署を訪れ、署員や消防車などに興味を示していた。今夏、神戸市で開催された職員の救助技術を競う「全国消防救助技術大会」に親子で駆け付け、志木消防署員を応援するなど消防事業に関心を寄せている。

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