寝る深夜、住宅の窓破壊…26歳女ら男女11人逮捕、侵入などの疑い 3グループに分かれて車を交換、金品を盗まれ2千万円以上の被害 車体とナンバープレートが一致しない車10台以上を運転
今年10月以降相次いでいる一般住宅の忍び込みや空き家対象の連続窃盗事件を巡り、埼玉県警捜査3課などの特別捜査班は19日、その一部に関与したとして、住居侵入や窃盗などの疑いで、三つの犯行グループを一斉に摘発し、ベトナム人を含む20~30代の男女11人を逮捕した。グループはいずれも県北部や群馬、栃木県などに拠点を置き、グループ間で車両を入れ替えたり、同じ場所に出入りしていることから、何らかの関連があるとみて事件や組織の全容解明を進める。
県内では11市町で、10月以降に101件の住宅対象の窃盗事件などが相次いで発生し、被害総額は約2194万円だった。11月は発生頻度が高く79件に上った。県警はいずれの事件も3グループによる犯行とみており、ほかにも県内外で同種の事件が発生していることから、関連を調べている。
逮捕されたのは、群馬県大泉町朝日4丁目、ベトナム国籍で無職の男(32)や羽生市西5丁目、同国籍で無職の女(26)、栃木県足利市五十部町、同国籍の自称アルバイトの男(30)ら男女11人。
逮捕容疑はそれぞれ共謀し、8月21日~今月12日、茨城県日立市の空き家や熊谷市の住宅に侵入し、腕時計や財布など(計約23万5千円相当)を窃取し、志木市の住宅で金品を盗もうとした疑い。県警は共犯事件のため、認否を明らかにしていない。県警は別の窃盗事件をきっかけにグループの存在を把握。防犯カメラの捜査や被疑者らの行動確認を行い、犯行を特定した。
グループはそれぞれ4人程度で行動し、車体とナンバープレートが一致しない10台以上の車両を使用。集合場所に向かう際や、犯行現場まで行く車両をその都度乗り換えるなどしていた。犯行は被害住宅に、いずれも工具を使って1階の掃き出し窓などを壊して侵入した。住人が就寝中の深夜の時間帯が多く、一晩で複数の住宅を狙っていた日もあった。
県警は19日、群馬県大泉町のアパートなど、グループに関係する約10カ所を捜索。スマートフォンなどを押収した。










