埼玉新聞

 

大分火災、170棟超が延焼 180人避難、鎮火に数日か

  •  大分市佐賀関の大規模火災現場=19日午前8時45分(共同通信社ヘリから)

     大分市佐賀関の大規模火災現場=19日午前8時45分(共同通信社ヘリから)

  •  大分市佐賀関の火災現場を心配そうに見つめる近隣住民=18日午後9時42分

     大分市佐賀関の火災現場を心配そうに見つめる近隣住民=18日午後9時42分

  •  大分市佐賀関の大規模火災現場=19日午前8時45分(共同通信社ヘリから)
  •  大分市佐賀関の火災現場を心配そうに見つめる近隣住民=18日午後9時42分

 大分市佐賀関で18日に発生した大規模火災で、県は19日、住宅など170棟以上が延焼したと明らかにした。市によると、焼損範囲は約4万8900平方メートルに及ぶ。現場では19日に性別不明の遺体が見つかり、県警は連絡が取れていない住民の男性(76)の可能性が高いとみて確認を急ぐ。他に女性(52)が軽傷を負い、市の避難所には最大180人が避難した。

 視察した大分市の足立信也市長は「火種が消し止められれば20日にも鎮圧に近づくが、鎮火にはもう数日かかるだろう」との見通しを示した。

 県は市に災害救助法を適用し、陸上自衛隊に災害派遣を要請。政府も首相官邸危機管理センターに情報連絡室を設置した。周辺の山林も10カ所程度焼け、自衛隊や地元消防などが消火活動に当たっている。現場から約1・4キロメートル離れた無人島の蔦島も延焼した。飛び火とみられる。

 県と市は、民間企業とも連携し、被災者向けの住まいや食事の提供を検討している。

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