社長死亡…殴られ頭蓋骨陥没、さらに放火され息を引き取った43歳 下請けの男、法廷で否認「一緒にいた男が突然殴り始め、火を付けた」 共犯の男、すでに懲役23年が確定
2025/11/17/12:52
2022年5月、朝霞市の内装会社社長の男性=当時(43)=に暴行を加え、事務所に放火して殺害したとして、殺人や現住建造物等放火、詐欺などの罪に問われた、住所不定、無職の男(40)の裁判員裁判の初公判が14日、さいたま地裁(井下田英樹裁判長)で開かれた。40歳男は「私は暴力は振るっていない。火も付けていない。共謀もない」と起訴内容を否認した。判決は12月5日。
検察側は冒頭陳述で、40歳男は当時内装業を営み、男性の内装会社の下請けだったと説明。40歳男は競艇などの出費により下請け業者への支払いに窮し、事件前に40歳男の下請けだった共犯の男(34)=懲役23年の判決確定=に対し、男性を殺害して金銭を請求するようにするなど「協力を持ちかけた」と指摘した。
弁護側は共犯の34歳男が仕事上でのトラブルを抱え、「34歳男が突然殴り始め、火を付けた。40歳男はその場にいたが、事件後は34歳男を引き離して事務所から離れた」と殺人と放火の実行行為への関与を否定した。
検察側の証拠調べも行われ、40歳男が事件前に共犯の34歳男に男性の殺害を示唆するメッセージを送り、警察の捜査前にその履歴を消したことや、事件直後に服を購入して着替えて現場に向かったことなどを説明した。
起訴状などによると、40歳男は共犯の34歳男と共謀し、22年5月14日、朝霞市の「長葭内装」事務所兼作業場で、男性の頭部を複数回殴打して頭蓋骨陥没骨折などの傷害を負わせた上、同所に放火して男性を急性一酸化炭素中毒などで死亡させたとされる。また、同年6月3日に長葭内装から請け負った工事に関して不正に水増し請求し、同社から水増し金額19万8千円をだまし取ったなどとされる。










