<高校サッカー>昌平が2年ぶり7度目の栄冠 武南を1―0で下す 後半追加タイムにMF長が決勝点
サッカーの第104回全国高校選手権埼玉大会(埼玉新聞社など後援)は16日、埼玉スタジアムで決勝を行い、昌平が武南を1―0で下し、2年ぶり7度目の栄冠に輝くとともに、全国高校選手権(12月28日~来年1月12日・国立競技場ほか)の出場権を獲得した。
昌平は前半から押し込まれたが、敵陣での時間を増やし、中盤で幅広く仕掛け攻勢に転じた。後半も相手にシュートチャンスを与えるなど守勢に回ったが、0―0で迎えた同追加タイムにハーフライン付近でボールを受けた長(おさ)が突破し、左足で決勝点を挙げた。守ってはシュート15本を浴びるもGK小野寺を中心に無失点に抑えた。
17日に全国高校選手権の組み合わせ抽選会が実施される。
■快足が生んだ決勝弾/昌平・MF長
昌平の快足アタッカーが最終盤に値千金の決勝ゴールを奪った。スコアレスの後半追加タイム、敵陣から約40メートルをドリブル突破すると、最後は左足でゴール右隅に流し込んだ。「応援の声に背中を押され、諦めない気持ちを示せた」と誇った。
決して万全の状態ではなかった。10月初めに左足首を負傷し、復帰したのは準々決勝の1週前。「つらいことが多かった。チームがプレミアで戦う姿、練習を見て頑張ろうと思えた」と仲間からの刺激を力に変え、80分間を駆け抜けた。
1日の準々決勝に続き今大会は2得点。厳しい試合を重ねる中、左サイドからの仕掛けで何度もチームを救った。「練習もまともにできない中で試合に出してもらえる。出られない仲間のためにも数字が残せてよかった」と思いを巡らせた。
今夏の全国高校総体は準々決勝で大津(熊本)に0―5で大敗。「あの試合があったからこそ、ここまで来られた」と悔しい思いを2年ぶりの全国選手権出場の原動力とした。冬の晴れ舞台でも背番号7が自慢のドリブルで観衆を魅了する。










