すごい!小6兄に追われた泥棒、力尽きて逮捕 「なに盗んでいるの」と声かけると男逃走 弟にランドセルを預けた兄、同級生の母らに通報を頼んで走る 警察「素晴らしい」 学校で称賛「どうやって捕まえたの」
2025/11/17/09:54
さい銭箱から現金を盗んで逃走しようとした被疑者を追いかけ、検挙に貢献したとして、埼玉県警大宮東署は、さいたま市見沼区の小学6年生野上煌(ひかり)さん(11)に感謝状を贈呈した。関係者は正義感と行動力をたたえた。
野上さんは10月14日午前7時40分ごろ、さいたま市見沼区中川にある中山神社内の稲荷大明神を通りかかった際、さい銭箱を振って現金を出そうとしている60代の男を発見。「なに小銭盗んでいるの」と声をかけたところ、無言で逃走したため、弟にランドセルを預けて追跡を始めた。
近隣住民に110番を頼みながら追いかけること約10分。同級生の母親を見つけて110番通報を頼み、男が疲れて座り込んだところで警察官が到着。男は確保され、現金219円をさい銭箱から盗んだとして、窃盗の疑いで同日大宮東署に逮捕された。
野上さんは同署の後藤秀一署長から照れくさそうに感謝状を受け取り、「捕まって良かった、そのまま逃がしても意味がないと思った」と振り返った。さい銭泥棒を捕まえたことはたちまちクラスで広まり、クラスメートは「すごい」「どうやって捕まえたの」と興味津々だったという。後藤署長は「知っている大人にすぐに目撃情報を知らせた行動が素晴らしい。ご協力いただいて感謝しています」とコメントした。
稲荷大明神を管理する小熊洋行さん(60)によると、隣接する中山神社の参拝客が稲荷大明神へも参拝を希望していたことから、昨年にさい銭箱を設置したという。小学生が検挙に貢献したことで小熊さんは「すごいことだと思う。正義感が検挙につながった」とたたえていた。










