女性にわいせつ行為、整形外科でレントゲン中 疑われた放射線技師の男性に無罪判決 裁判長「レントゲン撮影に必要な行為であるとの合理的な疑いを排斥できない」
2025/11/17/06:54
2023年、レントゲン撮影時に患者の女性にわいせつな行為をしたとして、準強制わいせつの罪に問われた診療放射線技師の男性(32)の差し戻し審の判決公判が12日、さいたま地裁であり、井下田英樹裁判長は無罪(求刑・懲役2年)を言い渡した。
男性は23年3月、さいたま市内の整形外科で診療放射線技師として勤務し、患者の女性がレントゲン撮影を受ける際に体を触るなどのわいせつな行為をしたとして逮捕、起訴されていた。
被告代理人の吉田奉裕弁護士によると、男性は同年5月、わいせつな行為が認められ、さいたま地裁で懲役2年、執行猶予5年の判決を受けていた。起訴状に書かれていない内容も含めて有罪判決となっていたなどとして手続き違反を訴え、男性側が控訴。東京高裁で手続き違反があったと認定されたことから、さいたま地裁で再び審理されていたという。
12日の判決で井下田裁判長は、男性の行為が性的な意味合いがあると疑われても仕方がない行為だとしながらも「レントゲン撮影の部位を特定するために必要な行為であるとの合理的な疑いを排斥できない」などとして、無罪を言い渡した。










