埼玉新聞

 

商業施設と公園を一体整備 スーパーベルクが28年3月にオープン予定 埼玉・入間 土地区画整理事業で確保されていた土地 民間事業者を公募 屋上に人工芝の広場やジョギングコースも

  • 完成のイメージ(入間市HPから)

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 入間市は狭山台地区で整備予定の都市公園内に、食品スーパーの「ベルク」などが開業すると発表した。商業施設と公園を一体的に整備する制度を活用する。オープンは2028年3月末の予定。

 市都市計画課によると、出店するのはベルクのほか、薬局、100円ショップ、カフェを予定。敷地内には約1・2ヘクタールの公園と、約180台分の駐車場が整備される。スーパーなどが入る建物の屋上部(約4760平方メートル)は立体都市公園となり、人工芝の多目的広場やテラス、ジョギングコースが造られる計画。

 同所は1993~2018年の土地区画整理事業で確保された約2ヘクタールの公園用地で、資材置き場などになっていた。同事業では約81・2ヘクタールの住居地が整備され、当初259人だった区画内の住民は約2千人に増加。22年には近隣の大型スーパーが撤退し、商業施設の誘致を要望する声が増えていたという。

 市は3月から公園と商業施設を一体的に整備する「パークPFI」と「立体都市公園制度」を活用した、新たな整備計画を運営する民間事業者を公募。10月にベルクなどによる構成団体「入間狭山台つながりパートナーズ」を選定した。今後は計画の認定などの後、工事が始まる見通し。

 制度を活用してスーパーを建設する公園整備は全国で大分県に続き2事例目だという。杉島理一郎市長は、「狭山台地区が抱えていた地域課題の解決に、民間の創意工夫と公共の役割が見事に融合した、まさに官民連携の理想的な形」とコメントした。

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