<高校サッカー>全国への切符懸け…埼玉大会、あす16日決勝 個の力を引き出し攻撃、活発に仕掛ける昌平 攻守で好調、多彩な攻撃で好機を築く武南 今季初の顔合わせ、熱戦の行方は
サッカーの第104回全国高校選手権埼玉大会(埼玉新聞社など後援)は16日、埼玉スタジアムで昌平―武南の決勝(午後2時5分キックオフ)が行われる。勝者が全国高校選手権(12月28日~来年1月12日)に出場する。昌平は2年ぶり7度目、武南は19年ぶり14度目の頂点を目指す。両校が全国選手権を懸けた決勝で対戦するのは初めて。全国への一枚の切符を争う熱戦の見どころを探った。
今季初の顔合わせとなる両チーム。準々決勝のPK戦、準決勝で延長戦を戦い、2試合連続で競り合いを制した昌平に対し、4試合で11得点4失点の武南は攻守で好調。多彩な攻撃で好機を築く。
■昌平、2年ぶり栄冠狙う
2年ぶりの王者を狙う昌平は個の力を存分に引き出し、活発な攻撃陣が仕掛ける。スピードが持ち味のMF長(おさ)、状況判断にたけたMF山口の存在が脅威となる。1年生FW立野は積極的に攻め、好機で確実に仕留める力を持つ。
MF人見、MF高見沢の中盤がボールを動かし、得点機をつくる。揺さぶりをかけながら、3次攻撃への起点となる。試合ごとに得点者が変わり、控えの選手が途中出場しても遜色はない。セットプレーからの得点にも期待したい。
守備はDF伊藤を中心に鍛え上げられている。運動量豊富なDF笠原らが簡単に突破を許さないためにも、中途半端な守備に気を付けたい。GK小野寺のタイミングのいい飛び出しとセーブ力でゴールを割らせない。
■武南、古豪復活は目の前
武南は準決勝を逆転勝利。全国の切符を目の前にして状態を上げてきた。攻撃のキーマンになるのはMF有川。試合の状況を素早く把握し、的確なボールを配球する。MF渡辺が左サイドから果敢に攻め、ゴールをこじ開けたい。
準決勝で途中出場したMF安藤、鞭馬は対人能力が高い。中盤でセカンドボールを回収できれば、今大会3得点で躍動するFW藤森にボールを集め好機を築ける。攻守の要となるMF平野を中心にフィジカルの強さも兼ね備える。
守勢に回る時間も想定されるだけに、前線へのロングボールの精度を高めたい。積極的に攻撃参加するDF田村、倉本の両センターバックが相手の決定機を許さない。肩を痛め準決勝を欠場した守護神のGK金昶銖がゴールを守り抜く。










