埼玉新聞

 

<高校ラグビー>豊富なアイディアで相手を乱す…展開ラグビーの川越東 今秋から強化したモール…強力な武器を持った慶応志木 花園へ埼玉から2校 15日決勝戦の見どころ

  • ランを持ち味として突破力が光る川越東のWTB吉田

    ランを持ち味として突破力が光る川越東のWTB吉田

  • スピードを武器に得点源となる慶応志木のFB大沢

    スピードを武器に得点源となる慶応志木のFB大沢

  • ランを持ち味として突破力が光る川越東のWTB吉田
  • スピードを武器に得点源となる慶応志木のFB大沢

 ラグビーの第105回全国高校埼玉大会(埼玉新聞社など後援)最終日は15日、第1、2の各地区で決勝を行い、花園に出場する2校が決定する。第1地区は第1シード昌平と第5シード熊谷が対戦(午後1時35分)。第2地区は第2シード川越東と第6シード慶応志木がぶつかる(午後0時5分)。

 今大会は記念大会のため、埼玉からは1枠増の2校が全国高校大会(12月27日~来年1月7日・花園ラグビー場)に出場する。昌平は2年連続6度目、川越東は2年ぶり3度目、熊谷と慶応志木はともに初の全国切符獲得に挑む。

 花園の出場権を懸けた戦いは、いよいよクライマックスを迎えた。両決勝の見どころを探った。

■第2地区 慶応志木―川越東

 2年ぶりの王座奪還に燃える川越東と61年ぶりに決勝進出の慶応志木が争う。7人制埼玉大会は慶応志木が28―21で制したが、15人制での対戦は今季初。川越東は展開ラグビー、慶応志木はモールと、ともに得意の形を一歩も譲らない。

 川越東は準決勝で浦和と対戦。相手が得意とするモールを抑え込み、守備面で強さを見せた。FW陣は走れるロック渡辺と体重105キロのプロップ竹山が中心。身長183センチ、体重100キロの大型1年生松本も控え、選手層が厚い。ハーフ団ではSO岡部のひらめきに注目。豊富なアイディアで相手を乱せば、WTB吉田と平田の両翼、FB飯野がトライを決める。

 慶応志木は準決勝の熊谷工戦でモール起点から5トライ。今秋から強化し強力な武器となった。9月に、FWの中心選手でロック橋本がけがから復帰し、チームに力強さが増した。強靭(きょうじん)なフィジカルを持つフッカー李にも期待したい。抜群のキャプテンシーを持つCTB浅野はプレー内外で絶対的な柱。バックス陣は浅野やFB大沢をはじめ外を駆ける力がある。

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