埼玉新聞

 

<高校ラグビー>力強いスクラムが武器…2年連続、県内4冠に王手の昌平 ラインアウトから多彩な攻撃で勝機を…花園初出場を狙う熊谷 花園へ埼玉から2校 15日決勝戦の見どころ

  • 豊富な運動量で相手守備を突破する昌平のCTB秋山

    豊富な運動量で相手守備を突破する昌平のCTB秋山

  • 力強いタックルで相手攻撃の芽を摘む熊谷のフランカー加藤

    力強いタックルで相手攻撃の芽を摘む熊谷のフランカー加藤

  • 豊富な運動量で相手守備を突破する昌平のCTB秋山
  • 力強いタックルで相手攻撃の芽を摘む熊谷のフランカー加藤

 ラグビーの第105回全国高校埼玉大会(埼玉新聞社など後援)最終日は15日、第1、2の各地区で決勝を行い、花園に出場する2校が決定する。第1地区は第1シード昌平と第5シード熊谷が対戦(午後1時35分)。第2地区は第2シード川越東と第6シード慶応志木がぶつかる(午後0時5分)。

 今大会は記念大会のため、埼玉からは1枠増の2校が全国高校大会(12月27日~来年1月7日・花園ラグビー場)に出場する。昌平は2年連続6度目、川越東は2年ぶり3度目、熊谷と慶応志木はともに初の全国切符獲得に挑む。

 花園の出場権を懸けた戦いは、いよいよクライマックスを迎えた。両決勝の見どころを探った。

■第1地区 昌平―熊谷

 2年連続の県内4冠に王手を懸けた昌平に初の花園出場を狙う熊谷が挑む。1月の県高校新人は準決勝で昌平が40―22で勝利した。接点の強さに磨きがかかった昌平と、長身選手がそろう熊谷。互いの強みであるFWの攻防に注目したい。

 昌平は2試合連続無失点で勝ち上がった。FW陣はフッカー宮元を中心に力強いスクラムが武器。体重105キロのプロップ斎藤のタックルは強力。ラインアウト精度も光りセットプレーで好機をつくる。バックス陣にはWTB堀内、CTB秋山と走れる選手が多い。ゲームメーク能力にたけるSO木場、FB宮本が陣地を拡大し、ナンバー8但木が得点を奪う。

 熊谷は準決勝で県高校総体4強の本庄第一に競り勝った。劣勢の状況を打開したCTB田留源のキックとFW陣の上背の高さが特長。192センチのロック関口と188センチのフランカー若林の2人が中心となりラインアウトから多彩な攻撃で勝機を見いだす。状況判断力に優れる主将のナンバー8鯨井が試合を組み立て、FB田留継らバックス陣が粘り強く得点を生む。

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