越谷市南越谷地域の複合施設「越谷サンシティのあり方に関する審議会」は12日、第5回目の会議を開き、ホールを現在の1675席規模より拡大し、2千席規模のホールに建て替える案を答申に盛り込む方針を決めた。

　審議会はこの日の会議で越谷サンシティのメイン機能について、ホールかアリーナかを決議。参加委員20人のうち3分の2以上に当たる15人がホールに賛同した。アリーナに賛同した委員は5人だった。その後行われたホールの整備の仕方については14人が建て替えに挙手した。

　ホール建て替えに向け審議会では財源試産が示された。大規模改修時の整備費は145億円、建て替えには296億円かかるという。建て替え後60年に償還期間が伸びた場合、市の年間の支出が一定程度軽減することなどが考慮された。

　越谷サンシティはJR南越谷駅と東武新越谷駅にほど近い、イベントホールと商業施設からなる複合施設。1979年に完成し、築46年。

　市は商業棟のみを建て替え、ホールを大規模改修する計画案を示していたが、審議会はホール建て替えの方向性を示した。プロバスケットボール越谷アルファーズのホームとなるアリーナはレイクタウン地域での整備が示されており、審議会は南越谷地域でのアリーナ整備を退けた。