埼玉新聞

 

「感じたこと行動に移して」 埼玉・越谷で平和フォーラム 俳優・紺野美沙子さんの朗読も

  • 原爆で息子を亡くした母の気持ちについて語る紺野美沙子さん

    原爆で息子を亡くした母の気持ちについて語る紺野美沙子さん

  • 平和をテーマに語るパネルディスカッション参加者

    平和をテーマに語るパネルディスカッション参加者

  • 原爆で息子を亡くした母の気持ちについて語る紺野美沙子さん
  • 平和をテーマに語るパネルディスカッション参加者

 戦後80年を迎え越谷市は8日、市内で「こしがや平和フォーラム戦後80年~語る、つなぐ~」を開いた。戦争体験を語り継ぐ平和の語り部がパネルディスカッションに参加、俳優の紺野美沙子さんが朗読を披露した。

 市が毎年開催しているフォーラム。広島平和記念式典に参加した市内中学生5人が発表した。「被爆者の思いを受け継ぎ伝えるために行動に移したい」など感想を述べた。

 パネルディスカッションでは、市内で平和の語り部として戦争体験を語り継ぐ重園烱(あきら)さん(90)らが参加。「世代を超えて平和について考える」をテーマに発言した。重園さんは満州から引き揚げた際のつらい記憶をたどり「平和のありがたさを実感している。この平和を守っていくことが私たちの使命」と述べた。

 紺野さんは広島の原爆で中学1年の息子を亡くした母の追想録を朗読。国連開発計画(UNDP)親善大使として各国を訪れた際の経験を踏まえ講演で「感じたことを行動に移してほしい。平和のために役に立ちたい」と思いを語った。

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