埼玉新聞

 

新たな価値創出目指す 埼玉から72社が出展 異業種交流会に232社 流線形で木のぬくもりを感じさせる製品や栄養素の高い茶を使用した製品など並ぶ

  • 木製の3Dベンチなどを展示した飯能市のサカモト=5日、群馬県前橋市

    木製の3Dベンチなどを展示した飯能市のサカモト=5日、群馬県前橋市

  • 木製の3Dベンチなどを展示した飯能市のサカモト=5日、群馬県前橋市

 埼玉を含む北関東を中心とする企業、団体、大学関係者らが集まり、新たな価値の創出を目指すビジネス交流会が5日、群馬県前橋市のグリーンドーム前橋で開かれた。東和銀行とその取引先でつくる東和新生会が主催(埼玉新聞社など後援)し、今回で20回目。今年は232社が最新の製品や食品、先端技術、サービスなどを紹介するブースを出展し、産学官金が協働で行う異業種交流を深めた。

 地域や業種の枠を超えて企業団体が集まる交流会は、それぞれの社が持つ独自性や個性が連携、融合することで、新たなビジネスチャンスを生む場となる。会場には約2500人が参加し、各ブースの説明に聴き入っていた。

 県関係は72社が出展。狭山市の飲食業アイオライトは栄養素の高い北インド原産のモリンガの葉を使用したお茶やケーキなどを紹介した。モリンガは食物繊維やカルシウム、ギャバなどの栄養素が豊富。同社は7年前から自社農園で栽培し、狭山茶で知られる地元の製茶所で製茶した商品を販売している。健康食の需要が高まる中で、関根沙織社長は「地元の業者さんと連携して市内で全て完結してつくった商品です。栄養素の豊富なモリンガの魅力をさらにPRしていきたい」と話した。

 西川材で知られる飯能市の木製品製造業サカモトは大胆な曲線をデザインした木製の3Dベンチやルーバーを展示した。同社は5月の全国植樹祭の式典会場で天皇陛下が着座された「お野立所」のルーバーを製作するなど技術力が評価されている。流線形で木のぬくもりを感じさせる製品について、今泉清孝副社長は「コンピューターで木材を削っていくNC機を使って家具をつくっています。珍しい、面白い、新しいと表現される方が多く、公共施設での需要が多いですね」と話していた。

ツイート シェア シェア