埼玉新聞

 

うなぎに大満足! さいたまでうな重食べ放題 川魚料理店で創業139年を記念 全国から1万6200人が応募 倍率200倍を突破した96人が楽しむ 「柔らかくておいしかった」

  • うな重食べ放題を満喫する参加者=3日午前、さいたま市南区

    うな重食べ放題を満喫する参加者=3日午前、さいたま市南区

  • うな重食べ放題を満喫する参加者=3日午前、さいたま市南区

 さいたま市伝統の食文化「浦和のうなぎ」を満喫してもらおうと、1886(明治19)年創業の老舗川魚料理店「うらわのうなぎ萬店(まんだな)」(さいたま市南区)は3日、創業139年を記念した恒例の「うな重食べ放題」を開いた。

 今年で5回目。浦和の食文化を知ってもらい、何世代にもわたり来店する利用客への感謝の思いを込めて企画する。昨年までの応募者は延べ3万2千人。今年は全国から約1万6200人。200倍の抽選倍率を突破した計96人(午前と午後の2部制)が、ウナギを楽しんだ。

 親子枠の午前の部では、ウナギのつかみ取り体験やかば焼き調理を見学。缶詰製造体験は、ウナギのたれが入った筑前煮の缶詰を作った。缶にはイラストを描き、オリジナルの缶詰を完成させた。

 食べ放題は制限時間45分で、1食目は松重(通常価格5600円)、2食目は白焼きのうな重、3食目以降は松重を提供。時間内でウナギへのこだわりを紹介したほか、来年3月閉校の県立浦和工業高校生徒会が撮影係を務めるなど、いろいろな催しで会場を盛り上げた。

 金子剛社長は「文化の日に、さいたま市伝統の食文化『浦和のうなぎ』を知ってもらえる貴重な機会。存分にうな重を食べてほしい」と話した。

 横浜市の横倉浩子さん(46)は「3度目の応募で当選。人生初のウナギ屋に大満足」、三枝子さん(77)は「柔らかくておいしかった」と笑顔。英幸さん(8)は「いっぱい食べれた」、美穂さん(10)は「ふわふわでおいしかった」と喜んだ。

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