負債1億8千万円…航空宇宙開発のエム・マックが破産手続き開始 ロケット部品など製造 品質保持のコスト重く
2025/11/06/13:13
帝国データバンクによると、航空宇宙開発のエム・マック(埼玉県八潮市)が、10月20日にさいたま地裁越谷支部から破産手続きの開始決定を受けたことが分かった。破産管財人に中沢伸浩弁護士(なかざわ法律事務所、越谷市)が選任された。負債額は1億8千万円。
同社は1988年10月創業。設立当初は医療給食の配給システム開発を主業としていたが、近年は航空宇宙開発関連の部品製造を行っていた。主にステンレス材を加工して、ロケットの送受信用アンテナ部品やソーラーパネル、各種ユニットの製造を手がけ、建材関連部品なども扱い、ピーク時の2016年5月期には年売上高約2億7600万円を計上していた。
しかし、その後は品質維持のコスト負担が影響し収益性は低迷。毎期決算の利益はほとんど出なかった。21年5月期の年売上高は約1億5千万円にダウンし、最終赤字約2400万円に陥った。以降も大幅赤字が続き、資金繰りが限界となり事業継続を断念した。










