埼玉新聞

 

好評を集める“小児科オンライン診療”、試行的に開始 休日夜間の診療体制、市が強化を図る 看護師が呼吸音などを計測、遠隔地にいる小児科医が診療 娘と息子がインフル、母「普通の診察と同じようだった」

  • 小児科オンライン診療を受ける児童と母親=2日午後6時15分ごろ、市役所本庁舎3階相談室

    小児科オンライン診療を受ける児童と母親=2日午後6時15分ごろ、市役所本庁舎3階相談室

  • 【地図】深谷市(背景薄緑)

    小児科オンライン診療を試行的に開始した深谷市

  • 小児科オンライン診療を受ける児童と母親=2日午後6時15分ごろ、市役所本庁舎3階相談室
  • 【地図】深谷市(背景薄緑)

 深谷市は2日、小児の休日夜間診療体制の充実と子育て支援の強化を図るため、ビデオ通話で小児科医の診療を受けられる「小児科オンライン診療」を試行的に開始した。インフルエンザの患者数が増えていることもあり、初日の利用者からは好評を集めた。

 対象は市内在住の0~18歳の子どもで、期間は12月21日までの毎週日曜と祝日の計10日間。来年1~2月に試行実施の効果検証、導入に向けた検討を行い、導入となった場合は同3月に事業者と契約し、同4月から小児科オンライン診療を始めるという。

 試行実施は保護者などがスマートフォンに専用アプリをダウンロードして診療日時(午後6時~同9時)を事前に予約し、当日に診療会場の市役所本庁舎3階相談室に来場。診療会場では、看護師が診療に必要なバイタルサインや呼吸音などを計測し、そのデータを基に遠隔地にいる小児科医がオンラインで診療を行う。処方が必要になった場合は、診療後に指定の薬局で処方薬を受けることもできる。

 初日に小学6年の息子がインフルエンザと診断された母親(43)は、同4年の娘も前日に深谷寄居医師会が運営する休日診療所・こども夜間診療所でインフルエンザと診断された。診療所は医師の不足や高齢化で日曜と祝日の夜間診療を昨年度から取りやめており、母親は「子どもは夜に体調が悪くなることが多いので、診てくれる場所があるのは安心で、普通の診察と同じようだった」と話していた。

 問い合わせは、深谷市保健センター(電話048・575・1101)へ。

ツイート シェア シェア