埼玉新聞

 

国内最大のウオーキングイベント、東松山でスリーデーマーチ始まる 世界第2位の規模…初日は13の国と地域から1万7322人 休憩所で振る舞われる特産品も楽しみに 3日まで 当日参加も受け付け

  • 秋の気配を感じながらウオーキングを楽しむスリーデーマーチの参加者たち

    秋の気配を感じながらウオーキングを楽しむスリーデーマーチの参加者たち=1日、滑川町

  • 秋の気配を感じながらウオーキングを楽しむスリーデーマーチの参加者たち

 国内最大のウオーキングイベント「第48回日本スリーデーマーチ」(主催・東松山市、日本ウオーキング協会など)が1日から始まった。3日までの3日間にわたって東松山市を起点に比企地域などを歩く。初日の1日は国内外から1万7322人が参加し、比企地域の秋を満喫した。

 スリーデーマーチは1978年から始まり、オランダ・ナイメヘン市の大会に次ぐ世界第2位の規模のウオーキング大会。今回の事前登録者は約5500人。北海道から沖縄まで41都道府県、国外からはオランダや台湾、デンマークなど13の国と地域から集まった。当日受け付けを含めると、さらに多くの人が参加する。

 各日5~50キロのコースがあり、比企の自然や歴史、文化が感じられるスポットを巡る。初日の1日は「和紙の里・武蔵嵐山ルート」。前夜までの雨が上がり、関係者もほっとした表情。東松山市役所裏の中央会場で行われた出発式では、森田光一市長が「友人や途中で知り合った人と交流しながら、ウオーキングを楽しんでほしい」とあいさつ。関係者に見送られ、参加者たちは歩き始めた。

 「同行二人」と書かれたお遍路の笠をかぶり、妻と一緒に参加した長野県上田市の石井紀生さん(72)は、全国のウオーキングイベントに参加しており、スリーデーマーチにも5回ほど参加している。「大会の規模が大きく、(ナシの産地の休憩所で)振る舞われるナシが楽しみ」と話す。

 小川町の桑島涼さん(31)は、妻の父の鈴木暢幸さん(55)と参加。趣味の登山で、大会に向けて鍛えてきたという。東松山市出身で、子どもの時にも学校で参加したことがあり、「大人になって、小さい時とは違う観点で地域の歴史や文化が味わえるのも面白い」と話していた。

 スリーデーマーチの2日目は吉見百穴・森林公園ルート、3日目は都幾川・千年谷公園ルート。当日参加も受け付けている。

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